鉄鼠の檻

 

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

 

 

 

関口さんが出てくると大抵なんかこう鬱々とし始めるから笑えます。

最初は中禅寺&関口夫婦の慰安旅行だったはずなのにどうしてこうなった。

鳥口君が最初すげえ無茶苦茶言ってたのに、久遠寺事件のこととわかると気遣いしてきますからね。いいやつ。「絶対に深入りするなよ」って言った京極堂もそれをわかってたんだと思います。

しかし、あの事件の時にある私を殺した、ってのが。えっとあの時は結局、私はちゃんと呼べたのだから、もう折檻されることはない、と、涼子が京子で会った時の行動をようやく心の中で整理できたってことだったよね?確か。

涼子も一緒に私の中で生きて行く、という結論だったと思うのですけど。あれ?死んだの?

 

ところでこの警察のやり取りがはなはだあれではあるのですが…。

でも私正直この間いらっとしたからなあ。いつもはいい人たちなんだけど、なんであの瞬間ああだった。私がやっぱり物慣れてなかったから?でも忙しいんだからしょうがなくないか。くそう。

修行の!邪魔だけは!しないでいただきたいというものですよね!!!

生きることそれそのものが修行なんですよ。(いやいや)

腕がいいもわるいもないでしょね。

エノさんは強姦魔がってのが駄目ってよりも、立派になれるのになろうとしない人が嫌いなんだろうなあ。

 

田中麗子だっけ、あっちゃんの役をやっていた人。凛々しさにこちらがひるみたくなる女。

十牛図は確か奇談シリーズに描いてあったから覚えてるんだけど、そうか悟りか。でも本来男と牛は一つのものという考えも出来る、つまり「本当の自分」を取り戻したとたんに、うーん、別の人になっているということだろうか?

 

でも真魚ちゃんどうでもいいと言われると哀しくなるよね

鈴ちゃんもなんで最後をわざわざ関さんに言い残しに行くのでしょうか。兄さまって。救ってくれるというか、追ってきてくれる人を探していた?

時空の狭間におちてしまったから、またどこかの時空の狭間に向かうのでしょうかね。