僕だけがいない街 6

 

 

地獄にいたカンタダは、何を思ったのだろうか?

最初はよくあるループ物かと思ったら、どんどんミステリ要素が混じってきた。

カンタダは偶然蜘蛛を助けたわけだが、それ以外にもいろいろやってるじゃんね?人を殺したり家に火をつけたりとか(今青空文庫で確認したw)。それそのことくらいで極楽にいけるわけなくね?
だからお釈迦様は最初から完全に気まぐれなわけ。最遊記見ててもわかる通り(おい)、釈迦って基本見てるだけの存在じゃん。そりゃあ少しは手を貸すけどね、くらいな。
だからカンタダがどういう行動とるか、を見てみたかっただけだよね。これ絶対。と思っちゃう。

まあいいや、それでお兄さんの「なんてことしてくれたんだ」の意味がよくわからないんだけど。でもたぶんお兄ちゃんは八代先生のせいにしようとしたんだよねたぶん。だから殺した。
どうやって八代先生のせいにしたのかなあ。あのねずみさんを彼女の遺体のそばにおいたとか?

ねずみさんは他者を蹴落として生き残る。
カンタダは他者を蹴落として地獄に落ちる。

そりゃあ人間としていきていく上で大切な心は下かもしれないけど!
しょうがないよ人間としていきていく上では上の方が大事な時だってある!

つまりループすることで違う歴史にすすみ、でもその記憶をいちいち主人公は持ってるから、持ってるけど、思い出せない扉の向こうの真実に気付いたとき、八代先生との対面になるんですね。

八代先生は「僕は新世界の神になる」的なタイプだったわけですが、それでも自覚していないと思いきやそこそこしている人で、じゃあ気付けよと言いたい。

ところで主人公悟がずっと長期療養型施設にいたことは動かしようのない事実だと思いますが、現代日本で、こんな長期療養型施設で血液内科の移植が(しかも小児だ!)出来るところなんてないでしょ。
リハビリの人に移植間近のクリーンな子が近づいたらいけません。
あと移植は手術ではない。どっちかというとノリとしては点滴に近い。


ところで実写化されるそうですね。
twitterで、「世の中には三次元の人が演じていないと自分のものとして実感できない人がいる」という意見を見て深く納得しました。
私は二次元でないと実感できないオタクなのでお互い様ですね。すみ分けていきましょう。
と思ったけど2.5次元の神藤原竜也がいることでちょっと事情がかわります。八代先生も及川みっちーだしな。見たい。