江がざわめく刻

 

 

最初っからいきなり伯符を殺してくるあたり、やりおる。

ざわ江。これだけで一冊書いて、次から2冊かけて赤壁とかコバルトの幅の広さに純粋にびびる。
表紙がまだ青いレベルの孔明さん。
私の孔明像はここで作られたので、巷の天才孔明さんとか、赤壁のときに公瑾を操ったり馬鹿にしたりする孔明さんはお呼びではありません。
あとがきの作者様の、「経験値とそれに伴うステータスの違いってのは、やっぱ動かしがたいよな」っての。うんこれな。わかるわかる景虎様が400年かけて性悪になったことといっしょだろ?(え?

まあ実際あの時の孔明たんとかただの負け犬だったしな。東呉と同盟を結ぼうとしたあたりとか東呉の方も別にそこまで望んでないだろう。
(だからこそあんなわけわからん孔明伝説作る羽目になったんだしな!)
徐州大虐殺ねえ。あれどうしてそこまでやらなきゃいけなかったのかを考えると、曹操様のトラウマというか、どこか弱いところが見えてきて、ちょっとよしよししたくなるのがいけない。

ここの子敬さん割と大風呂敷な普通のおっさんですね。いやいつもみたいな気弱な子敬さんとは違いますが、私江東の狂児な子敬さん好きなんです。公瑾にもまだまだ大人がいてもいいころだ。
張公や程普は結局公瑾の理解者たりえなかったからなあ。

子衡様も割と大人ですけど、ねえ。あの派手な軍団とか何をどうしてそうなったし。
伯言が公瑾のおひざで寝てしまうシーンとかまじ可愛いなあさあ呂蒙たんと絡めとしか思えないけどな。
公瑾さんの「どうしてみな私が開戦論をぶつと思いこんでおられるのでしょうね」とかもうほんと…おまえ…
伯符様といた頃の公瑾とは何かが違ってしまっているけれど、確かに公瑾は大人になったんですねえ。
でも彼の中では伯符様といた時間はもうそのままそこに凍結してしまっているから、間違っても赤壁で「ご覧じろ」なんて叫ばないんだ…(私のトラウマ)(正直赤壁周瑜×諸葛亮読んだときも割とトラウマだった…私の中で周瑜って受けだったから)

小喬ちゃんが割と軍師でこういうのも好きです。ほらなんか小喬ちゃんが刀持って戦うとかもあるし、つーか小喬曹操様に惚れられて赤壁うんぬんとかはまじ「におわせる」程度でいいんだよ!そういうの後世の妄想家のやることだろ!!

相変わらず公瑾の「漢室」嫌いが書かれていますが、朝香さんの中ではやっぱりそうなんでしょうねえ。私はあまり公瑾がそういうタイプだとは思いませんけど(歯牙にもかけないようなタイプ)たぶん実際もそうだったんじゃないかな?意識はするけど、この頃もう漢室なんてみんな虚構のものだって知ってたと思う。
例えば足利将軍のようにね。謙信公とかむしろ珍しいタイプだったんじゃないかな。
それにこだわるあたりまだまだ公瑾さん若い。

でもほんとあれだよね!赤壁前夜までこーんなぐだぐだ言ってた男がいきなり軍議になったら「不然」って言い出したらぽかーん☆だよね!頑張れ孔明さん!
「勝てるか」「必ずや」って言ったのは昨日の小喬ちゃんの意見もあったよね!そんな公瑾がにっこり笑ってそう言ったらそうなるよね!ちくしょうこの男自分の顔のよさを最大限利用しよって!