鍵のない夢を見る

つらいw読んでてつらいwwwww
かつて辻村深月はえらい中二な本を書くなあと思ってましたけど、そしてその中二を笑ってましたけど、このアラサーの話を書かれると真面目につらい!死にたい!!www

特にあのアラサーの消防士さんとの話とかね。
母親に見栄張ってしまうとか。結婚の話を持ってくるのが母親とか。そしてその母親が周囲の意見のみで判断して「いい人」とか言ってくるとか。そして言ってきたくせに何かあると「あの人じゃなくてよかったね、そうは見えなかったのに」って言ってくるところとか!!
職場のきらきら女子につい見栄張ってしまうところとか。そのきらきら女子がさらっと遊びに行ってるところとか。
そしてKYな相手とつい行ってしまうデートとか。そして相手がコミュ障なことをするとひどく恥かしくなる、自分の価値が落ちる気がするところとか。
その相手と関係(たとえデートだけでも!)があったということだけでもいやなのに、相手がさも知り合いのような顔してくるときに最悪な気持ちになる。
そして以前、ころころと遊んでた頃の相手にそれを知られるのはもう恥辱。

わかる気がする。

最後の話、子供産んで、今までの話が全く違うこと言ってる生き物、母になってしまっている主人公に、とまどいを覚えている友人がすっごく!身にしみる!何言ってんだこいつってなるよね!
そしてもうノイローゼになりつつあるお母さん。
これ当直やってるからわかるけど、この年齢でおっぱいのためにぎゃーぎゃー夜中2-3時間おきに起こされたらたまったもんじゃないわよ!やってみるがいいわ辛いから!
あなたのためならなんでもする。
結局この境地に至るし、それだからこそ母親なんだと思いますがが、それでもこの人を含む問題は何も解決してないから、そんなことを繰り返して歴史は続いて行くんですよ…あ、哀しい。

 

鍵のない夢を見る (文春文庫)

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