しっかり読むべきだとは思っててもいつもバルサタンダトロガイチャグムに目がいってしまうという罠。
いやー本当に、タンダのところに生き霊飛ばすバルサとかさ?やばくない?タンダ必死に助けにくるんだよ?やばくない??
それで兄妹を物理的に守ろうとするのいっつもタンダなんだよチャグムのときと一緒だよいとおしいね。
チキサもすごいけど、「しいたげられた北部」と「富んだ南部」の戦いわかる…言いたいことすっごくわかる。一つの国にしちゃったらそうなるのは決まってる。
十二国記か。
伝説を、支配の源としていく。そこへの、つまりそれは現状からの明らかな改善を目的とした人によってゆがめられていく姿。
タンダがナユグを見れなくなって、その見れないほうでバルサが見れればいいくらいの勢いで、嫉妬とかかけらもしないところいい男だよね。
情報屋さん のところにいって、情報屋さんがナチュラルに情報を売ろうとすることに対してびっくりする人たちと、世の中そんなもんだっていうバルサさん。
私も情報屋さんってそういう人たちだってナチュラルに思ってるから逆にびっくりした。
ほら桃ちゃんとかさ、あとE'sの彼とか。。
バルサが「人をいったん殺したらもう戻れないんだよ」って忠告してくれるところすっごく好き。
一度殺してしまったら、その人にかかわるすべての恨みを一身に受けることになる。
バルサはずーっとそういう闇を抱えてきたわけだし、それでもうなんにも勘定できなくなって、その状態でタンダと一緒にいるのが素敵。
そしてチャグムの成長。
旅人でチャグムはどうしても狭間の世界からさらに大人にならざるをえなかったし、外に出た(それは最初の精霊の守り人でもそうだったけど)ことによってある意味「神聖にして侵すことのできない」存在でなくなった自分を一番知っている。
でもそれは、そうでなくなった存在であるところの父が自分を殺そうとしたからだと思うし、帝的には自業自得じゃないかしらと思ってみたり。
そして父としてはそういう生き方しかできないしそれが彼の道って思って「おさらば!」って言うところ。チャグムの大人になるきっかけ。
帝はチャグムを少しは認めたし息子だと思ってるけど、彼にも譲れないところがあるんだよ、と。
バルサとまた旅が出来るとは思わなかったし、バルサもあのちまちま自分の後ろについているだけの子じゃなくなっていて、ああ育ったねえなんて思ってお母さんみたくなってるし、そして彼女が、喪うばかりだったこの人生の中で、チャグムを育てることが出来た、と思ってるのが好きです。
そして彼女がチャグムにかまっている間にフォローの達人タンダは他人の代わりに死にかけてましたが、これ何度も言うけど、タンダを耳の形で見つけるところ好きだし、後半チャグムがめっちゃ頑張って動いている分タンダのそばにずっといるバルサがとても静謐な愛を届けていてよい。
今までバルサに光を見せてきたのがタンダだから、タンダが闇の中にいるときにずっと光をともし続けるのがバルサって幼馴染関係いいよね。
戦がタンダを深く傷つけたから、それを癒せるように。
だからってタンダ、トロガイの一世一代の女っぷりみなかったの後悔するぜ。
ラストくっそ萌えた。以上。
翻訳の苦労の話結構面白かった。
割とそういうの上橋さん好きそう。
今をもってしても30歳のバルサを中年女と書いたことだけは許せないね!!!!\(^O^)/
「春の光」
これやばいから是非読んで皆さま
バルサの一人称なんだけど「片手をうしなっている夫のために」「夫のために」「夫」
一人称で夫って初めて出て来たんじゃない?え?これまじ?めっちゃ萌えたんだけど夫婦の誓いとかどっかにあった?一緒にいようとか一緒に住んでる図山ほどあったけど?え?見逃してるだけかな??
そうしたら「そろそろ衣を着なよ」ってバルサが言っててちょっと待ってってなった。
もしかして、ってかそうじゃなくても最初同衾しているところで察するべきだった!!!!!!
ごちそうさまでした。