黄昏の百合の骨

 

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

  • 作者:恩田 陸
  • 発売日: 2007/04/13
  • メディア: 文庫
 

 

あれ?黎二死んじゃった発言なかったっけ?
この流れで生きてたら意味わからないけどね。

睡蓮読まないとよくわからない描写もあるし、麦海読まないとまったくわからない人たちも出てくるから恩田陸ここまできてシリーズつけてください。

昔は理瀬ちゃんがブラックになったとか言われたもんですが今見たらちがうわ、そこまでブラックじゃない。ヨハンより全然美しい。
「美しい女の子」と稔が望んだように育ったけど、理瀬ちゃんやっぱり普通の子じゃないか?
麦海があまりにもホワイトすぎたんだよ。
ヨハンがブラックすぎるとも言う。ヨハンと理瀬はいったい何の目的があって。正直生き残るためにそこまでしないと生きれないとかシビアすぎるから、賢くなんてありたくないでしょうこれは。

てかおばあさんなんじゃないですか諸悪の根源は!男が早死にするからって女装させて育てるとか、トランスジェンダーになるお父さんの責任を取ってください。
しかもあの楽園(じゃない学園)って、釧路じゃん?ここは長崎。なかなか日本全国飛び回っておられる。いやそればかりかイギリスに2年間留学していたけど、イギリス感は微塵も出さないよね理瀬ちゃん。
パパも同様である。
こればっかりは梨耶子が正しい。変態である。今となっては立派な。

梨耶子はともかく、理瀬にこの家に住んでほしかったおばあさまは、「ジュピター」が半年もあれば片付くと思っていたのでしょうか。理瀬は気付いて片付けてくれるまでに、半年。なかなかの理想論だ。気付かんかったらそれまでって思ったか?
梨南子は理瀬を殺したかったわけだけど、それも最期の最後だから、それまでの行動はすべて「理瀬を生かすため」になる。それに動物が死んでいたってのもジュピターのせいだから梨南子のせいではない。
結構誤解されまくってるな梨南子さん。

雅雪の「この目に懇願されたのならどんな頼みでも引き受けてしまう」発言、蒔生ちゃんかよ!と思った。恩田陸の中に出てくる男性はたまにおんなの瞳で人生狂わせている。
「一緒に飛んでいってくれる?」はない。ないよ理瀬ちゃん。そんなふらふらと黎二の面影追ってたらそのうち死んじゃうよ。こわいヨハンなんとかしてくれ。

田丸くんとかしれっと稔ちゃんが暗示をかけたかららぶらぶみたいなオチになっているけど、普通にストーカーだし、朋子にいたっては自分の悪事を全て知らなかった振りして(暗示によって気付かないようにして)生きているわけだから、どう考えても普通の人の方がこわい。
しかも朋子ちゃんとか別に暗い過去があるわけじゃないからまったく普通のお嬢様だぜ。こわい。