Vision

都会に揉まれて忙しい人へ。
浄化される。

大学生の時にあまりに忙しすぎて、突発的に吉野の山に出かけたことがある。ちょうど花見の時期で大勢いたが、中千本から上千本にはあまり人がおらず、さらにちょっと脇道にそれたところにいくと、人もいなくて鶯しか鳴いていなくて、あのどうなっても吉野の桜が受け入れてくれる感じがいっそ悟りの域だった。
Visionを見ているとその時の感じと同じものを受け取った。自分が吉野や奈良に行くと感じる自然に包まれて人間もその一部であり、時間も空間もあいまいになるあの感覚を表現されたよう。
心が疲れているのかもしれないが、人間には攻撃性がある、とか、戦争をするのは人間だけ、とかのあたりで泣いていた。20年前に疲れて涙が止まらなくなって吉野に住むことになった智わかるよ。

輪廻転生思考を強烈に感じた。「再生には破壊がつきものだ」。いや、わかってる、でも直接的なセリフが結構多いからさ、オタクはいろいろ思い出すんだよ。。再生には破壊がつきもの。阿蘇の野焼きもそう。新しい芽が芽吹くために。結構日本人的思想じゃない?Visionとは、の中にPainって何回も出てきていて痛みの上に横たわりそうだったわ。その痛みの先にあるものはなんだ。痛みを知るからこそ強くなれる。LDH出してくるな。

映像がむちゃくちゃドローンもつかってきれいなので、精霊の守り人を見ている気持ちになります。あれもきれいだったよね。あれも水に飲まれて破壊して再生する話だった。

ハイローのせいで炎の量が少ないなと思ってしまったことは謝りますが、森山未來ちゃんのダンスによって炎が産み出されるシーン大好きです

顔面認識能力が低いので、森山ちゃん…?てなって、その後も森山ちゃんだ…森山ちゃんならそりゃあVisionとかいうよね、って見ていたら、ラストに森山ちゃんの切れ味鋭いダンスきて森山ーーーー!!!!ってなった。森山ちゃんのことを森山ちゃんのダンスでしか認識できてない。身体表現能力が高すぎる。いや本当に森山ちゃんのダンスによって再生される森とか最高でない??

吉本ばななの「ムーンライトシャドウ」。あれもこういう話に近かったけど、あれをすんなり受け入れられる人は今回のこれも受け入れられるのではないでしょうか。

Visionは誰にとっての薬草だったのか。ジャンヌにとってもそうだったけど、鈴にとってもそうだったのか。Visionを信じたから、ジャンヌは鈴を手放したのか。

そういえば事前の動画見てわかるところ(鈴は息子なんだなとか)と、ミスリードされるところ(絶対助け起こすシーン最初だと思った)とかはあるけど、鈴は迷い混んだ謎の人なの?私のなかでは森が住処の子なんだけど。。

鈴はあんなによさそうなおばあちゃんに育てられていったいなぜあんなところに倒れていたのだ。岩田じゃあるまいに。まあ特殊伐採のシーンとか1か月間のシーンは、永瀬さんがものすごく岩田さんを心配している感じが見ていてほっこりしました。★岩田剛典はじめての職業体験★って感じでした。※個人の感想です。そういえば岩田さんが「鈴は特殊伐採の人」って言ってたけど、そういうシーンもあったけど、それは育ての両親から教わったということでよいのかしら。教えたのは智だけど1か月であれほど才能を見せるということはもとから野生児なのでは??

鈴ちゃんはなぜコウちゃんがいなくなる前に悲しそうに月をみていたの?の質問に、かぐや姫かよ…と思いました。鈴は森山ちゃんの息子ならああいう能力ありそうですね。岩田にはない。

コウちゃんを抱えて智のもとにかえってきた鈴が子供みたいで必死になって抱えてかえってきていて本当にここはしんどかった。ていうか白い犬の名前コウっていうのやめてくれよ。ロッキー泣いちゃう。コウが死んでしまうのをわかっていたから、コウを連れてどこかにいったの?いった場所は輪廻転生の木(名付けた)なんだからそれを信じたの?でもやっぱり生きて帰ってきてくれなかったということ?これフランケンシュタインだったら今すぐよみがえるのだ!になるわ。

鈴はしかもこれコウの死に加えて智の嘆きにも共感しているんだよね。

鈴ほぼセリフがなくて目で語るから…

岩田さんが森の人になってるよって言われた理由がよくわかる。始終心穏やかな目をしていた。出てきた瞬間は若干目つきが三代目だったけど、ラストなんて生まれたばかりの赤ちゃんの目ですよこれ…

あんなことがあったから、って地元民(というか森山ちゃんの両親か)がいうから皆炎に焼かれて死んだのかと思うじゃない…誰か岩田を生きて幸せにしてよねとは思ってひやひやした。
でも誰か森山ちゃんを生きて幸せにしてくれよとは終わった後思いました。

素数はほかと交わらない、に真賀田四季を思い出した人は手を挙げて!ここのシーン、智も含めて人はみな孤独ということを示したかったのかしら。そう思うと鈴も、おいていかれたジャンヌもみな孤独だったということ。人は誰もが一人で、だから愛を求める hand in handですね…ごらん、世界はこんなにも美しい。

アキも何かから解放されていたようだけど、1000年生きるアキはあの木の胞子が飛ぶところをちゃんと見る必要があったということだろうか?アキは再びジャンヌとあえる日を待っていただろうか。アキの解釈なかなか難しいな。
コウちゃんや夏木さんが通ったり、あと何度も行き来していたトンネル、これ冬きみで見たやつーって思ってたけど、これは境界という役割でよろしいか…ずっと冬きみって思ってたけど。

にしても「やっとあえたね」ってどういう意味だ。会おうと思えばすぐあえるのに、Visionを求めていてそろそろだからという意味で言ったのかな?それとも智とやった会えたということなの?

さてマウンテンの中でのおとなのラブについてです

最初の「鈴」って出てくるところ目があまりにも輝いていて岩田~!って思った。今までの人だいたい目が死んでいたから。そこからの同居生活と職業体験があまりにもマウンテンBLだった。久しぶりにジャンヌが智のところを訪れたときの、あんた誰感にBLでよく見るやつーと思ってしまった、すまん。いや…なんかごめん…知性がなくて…しかもなんで最初言葉がわからない感じ出してたの鈴?何?ジャンヌと会話したくなかったのか智としか会話したくなかったのかなんで?マウンテンBLを引きずりすぎて、PG12シーンをみてショックをうけた鈴が家出したのかと思いました、すまん。ていうかPG12のシーン要る?私自分がまじで拗らせたAセクである自覚あるから、あーこういうのきちゃう??みたいになった。江國香織かよー彼女もレモン色したきれいな話書いているのに途中でPG12のシーンいれてくるんだよーいる?愛は波のよう、っていうフランス映画っぽいシーンで、さざ波のような男と称された草摩紫呉を思い出してしまった。

再生っちゃあ再生なのかなあ。そういうのは苦手。

そうだ、美波ちゃんがフランス語をすごいキレイにしゃべっていて、あのフランス語の独特の鼻にかかったような発音あるじゃないですか?すごいなって思いました。花の「あの…」という通訳の仕方とか、すごいわかる。通訳の人ああいう謎にたどたどしい話方するときあるよね。でも外人さんのウィスパーヴォイス聞き取りにくい。あと彼女、私有閑俱楽部の時にしか知らなかったんですけど、美人。さすが作画:一条ゆかり

この映画日本でめちゃくちゃ受ける映画ではないと思うけど、海外受けはしそう。こういうのをLDHがプロデュースして、岩田を起用していくというのがすごいなと純粋に思った。

Vision

Vision

 

Visionのインタビュー読んでます

「おばあちゃんとピクニックして」っていややっぱりおばあちゃんとちゃんと生活してきてたんじゃーん!何があってあんなところというか森に落ちることになったの鈴!

そして「卒業してバイトして」って言ってて、なんだと…高校出てたの鈴…って思った。いやアヤみたいにそういう存在だと思ってた。高校出てバイトしたの…なんか岩田さんもそんなことしてたらびっくりするけど鈴もびっくりするね。なんなんバイトしてた子がワンちゃん死んで大パニックになった顔で来る?あれ幼児だよ??