アウシュビッツ/ビルケナウ

だいたいポーランドのツアーも結構少ないので、クラクフいきたくて、まあ人類としてアウシュビッツはいくべきかな、ってツアー探したらなんとveltraしかほぼなかった。
で、朝5時40分くらいの列車に乗ってクラクフに到着して、収容所→クラクフツアーで帰ってきたのが21時30分くらい!!!はー頑張った!!死んだ!!
列車は1等車にしましたが、なんと朝はドリンクとパン(しょぼすぎて食べなかった)、帰りはサラダとドリンクがついてきました。すごい。
コンパートメントに乗るといだてん思い出すな。

いやでもね、私それなりに一応勉強していったんだけど、ポーランドの歴史まじで、、、まじでこれはひどいレベル。
ポーランドの人たち殺され過ぎじゃない?」
という感想を抱きました。
たぶんガイドさんが、日本に留学したことがある、人類学者の御家系の方だからだと思うのだけど、結構民族の話もしていただいたから。
私が天愛地恋で感じてたハンガリーと同じスラブじゃーんっていうのは当たってて、彼女曰くのハンガリーは友人です、と。
で、そもそもやっぱりドイツは敵です、と。これはもともともう敵なんだなっていう印象なので、ポーランドがドイツを冠するEUに入るのは遠いなと思ったくらい、歴然とした事実として、おっしゃってた。
さらに、ドイツはずっと敵だからともかく、ロシアはダメ!ロシアは裏切る!ロシアは卑怯!!という結構強い口調で言ってたので、わーかーるー!!!と思ってしまった。アリョーシャやっぱりロシアはダメだ。あいつらは裏切る。満州を経た私たちも同じ気持ち。終戦後に、ポーランドの知識人を無理やり森に連れて行って殺して、それをドイツのせいにしたんです、ワルシャワ蜂起でもロシアはだました、だからダメ!みたいな感じで、わかりみしかないし、だよねーーーーって思いました。
あと意外だったのが、ユダヤも敵、若いユダヤ人は自分たちが迫害された歴史しか学んでないから、正しい歴史を知らない、と。これは彼女の友人が幼いころユダヤ人に報復として傷害を受けたことに起因するとは思いますが、アウシュビッツだってユダヤ人以上にポーランド人は殺されてるけど、ポーランド人がユダヤ人殺害に手を貸したと責められることがある、とか、あとユダヤ人がアウシュビッツで祈りをすることで、特に彼らは働いてないのに、国からそのためにお金をもらってるんだ、とか。
こーれーはー…難しいね。。私は東洋人として遠くからしか知らないから、てっきりユダヤ人は金持ちだからあの当時のドイツに標的にされたんだと思ってたけど、ユダヤ人に対する感情はそれだけではないイメージを受けた。

同行者がなぜ民間人をドイツ人は大量虐殺したか、について、繰り返しガイドに質問していて、ガイドは敵だからです、と自明のようにおっしゃっていたが、なんかこう、民間人であるけどそもそも敵なら殺す(日本でも空襲あるわけだしね)という発想や、ホロコーストという民族浄化というべき概念によるものならそれは意味のない質問のように思えたけど、理解できない人もいるわけだな。
漏れ聞こえた感想で、戦争をするという人は一度ここにくるべきである、そうすれば戦争という行為をするなどという発想にならない、という意見もあって、そうかな?と思った。政治家になる人の、強固な意思はこういうところにくるとより固まるのでは、、、と思う。
それよりはどこかで読んだ、思想と状況がこうであるならば、我々は必ず同じことを誰もが行い得る、というほうがよほど共感が持てた。
まあその…私神の棘を読んでる人だからさ。。。

そして収容された人は、ゲットーから、抑圧されたところからの解放と思って荷物もってきたんだ、と。それで子供、労働者にならない人はガス室に送られた、と。ん?では労働目的なところもあったのだろうか?
とにかくナチスドイツの、情報統制はすごいなとも思った。だって普通蜂起起こるまでみんな唯々諾々と従ったとかすごくない?収容所でみんな一斉に立ち上がればよかったんじゃん?とか思ったけど、逆に恐怖という感情を与えないために先輩収容者が黙ってた、とか言ってたときにはなんかもう…わからん…となりました。死に向かって一直線であればあるほど怖い。そういう統制がむちゃくちゃ怖い。