勢いで台風19号の中蔵王温泉に行った

これに関しては私は本当におバカさんだったとは思っているが、結果として何事もなかった。けど結果として何事もなかっただけで、台風の時に山に近寄るのはちょっといただけなかった。

山形に3日もいてうんざりしていたのと、本来はその後月山に行こうとしていたのに結局台風でいけなさそうというストレスと、じゃあせめて刀剣男子に会おうとしたらそういうアクセスが悪く、米沢もう一度行く??というレベルのときに、ぼーっとみていたら、このあたり、確かに温泉が多い。
じゃあ行こう、と旅館を予約した。

12日の夕方はまだ全然で、市内でも雨が降り出したな、くらい。
温泉からの送迎を無理やり頼んでみると、私以外キャンセルしたという。。まじか。
まあこの時点で山形線は死んでいた(13日も全部死ぬ)ので、そりゃあそうよねという感じ。
送迎バス(というかバン)にちょっと雨降ってるから助けてくれないかなって思ったけど普通に運転手のおじさんは見てただけだったので自分でキャスターぶち込みました。ちっ(←普段サービス業しているとサービスされたくなるタイプの人間)
でまあ結構な山の中なんだな蔵王温泉。わかってたけど山の中ぐいぐいすすんでく。
この時点で思ったよね。土砂崩れとか来たら明日とか全然かえれなくない?14日が休みでよかった。

そしてそれなりの雨の中、おおみや旅館の下までたどり着くと、「ここの上ったところの正面の宿なんで」でドアをあけた。普通に運転手のおじさんが荷物を出してくれると思ってたのでしばらくぼーっと待ってしまったが、彼も運転席から動く気配がなかったので、ちっと思いながら坂道を転がしていった(←普段サーry)。まあそりゃあおっさんも早く帰りたかったのに何がかなしゅうて一人のために台風が近寄る中車を出さなかんかったんやという話だ。

旅館の人はめちゃくちゃ気を遣ってくれて傘を広げてくれ荷物を持ってくれた。4日分の荷物でそれなりに重かったが、畳を傷つけないように全部手で持っていたのは頭が下がる。
旅館は増改築を繰り返しており、なかなかの立体的迷路であった。全部畳でありスリッパもいらずに歩き回れるのはとてもよいところ。

ついてまずお風呂に入る。温泉は7時あたりで男女が入れ替わるシステムなので、早く入らないと両方楽しめない。
お風呂場は割とせまいが、そもそも旅館についているからこんなものか。
弐つある浴槽のうち一つは私でもすんなり入れるくらいの温度で、もう一つは少し熱め。ほどよく楽しめた。結構濃厚タイプの温泉。
これがフラグだったと誰が予想しようか…

ちなみにあがったところに甘酒もあるがこれもおいしかった。

夕食は山形牛などなど。ここ3日ほど死ぬほど芋煮と冷製肉うどんを食べたので芋はもうよかったが、それ以外の牛はよいしお米はいいし口直しの冷静ラーメンもよいし、ごはんは最高であった。ただし量は多い。
この時点で結構雨風強くて避難指示3レベルであるが、「朝起きたら屋根が一部吹っ飛んでるかもしれませんね♡こまっちゃうねー」とかいうくらいのテンションであった。えーおっさんそれでいいのか。
念のため受付のお姉さんにきいたら、「まあまだ3ですし…」避難するときはみんなでしますよねって確認してしまった。でもそのあとでたぶん消防団の方(旅館の方)がレベル4の中見回りに行っていてまじか…と思った。こういうときは地元なんだね消防団って。都会っ子の私には衝撃の光景でした。ありがとうございます。

さてもう一度今度は逆のお風呂に入るときに目に入る、「大雨のため温泉が大変ぬるくなっててすみません」。えーと思いつつ、まあでも私そこまで気にしないよと入ったが、本当にぬるかった。びっくりするくらいぬるかった。今までここまでぬるい温泉に入ったことはない(だいたい台風の時に温泉にはいらない)。そしてもっとびっくりしたのはその状況下で2人くらいの女性が結構話し込んで浸かっていたことである。えーー寒くないの?

とまあ撤退して、冷蔵庫の中のメロンも何も食べずに広間で本を読んでごろごろして寝ることにした。久しぶりである、さくらももこ
この台風は驍宗様のせいというTL。確かにな…高里要あいつ千葉出身だったのか…

朝起きたら台風はどっかにいっていたが、確かに3本あるうちの一つの道は閉ざされてバスは終日運休になっていた(ようだったが山形駅についたら普通に出発してた。つよい)。そして奥羽がきれいに見えていた。
この台風の中行った私も私だったけど、人数少ない中で地域というのはいろいろ頑張っているのだなあと思いました。