闇の守り人

ジグロは番外編を読むとバルサのことを娘として本当に可愛がっていたということがよくわかります。
ちなみに吉川晃司だったと思うんですけど、本当に吉川晃司で良かったですね。
バルサは自分の中の故郷を捨てなきゃいけなかった怒りとか、いろんな理不尽なことに対する怒りを超えた先にあるところを自分で掴んだんですが、それはジグロの魂と言うか思いが最後の最後で手助けしたと思うと、いいことだなあとは思っています。ジグロの愛情だよね。結局どれだけ憎んでいたところで憎しみと愛情は表裏一体なのだから。
バルサのやったことは最終的には親を殺して親を乗り越えて行く親殺しの儀式です。そしてジグロもその怒りの先にあるバルサを望んでいたと思う。親子通じ合ってていいよなここは(通じあってない数々)

カグロとユグロに関しては仕方なくない?と思いますよね。ジグロがそうやって逃げた後にどういう手段で自分たちの種族のプライドを保つとかなんて、それはまあ何をしてもしょうがないと思うので、そういう人だけれどそれはそれとして頑張ったんだねえとしか。
私も大人になったんだね。

用心棒もそうだけど、それからもちろん医療というのもそうだけれど。例えばあの場でカッサを連れて帰ってもいいし、それはプロというものが、プロの心一つのために評価される世界であるということをよく表していると思います。ギリギリまで頑張ったのか結局救えなかったのか救う気がなかったのか、そして自分の人生が終わる間際まで救ったとしても谷底に落ちてしまって最後に裏切り者になることだってあるんだ。