アイデンティティの確立のために

いやしかしほんとゼロで最初に導きだした答えが「誰かに認められて生きてていいって自信がほしい」なアイデンティティの確立であり社会性の獲得なあたり、乙骨くん自己肯定を得るために戦ってるし、それを最後まで貫き通してるよなー
そのあたりアイデンティティの確立に失敗した夏油とは対照的
乙骨は最初から自己肯定のために戦ってることが明言されてるからつよいのかもしれん。
最強というのは夏油にとっても一つの呪いだったと思うので。今まで五条悟より強い人はいなかったわけなので、そもそも五条悟という人間は最強と認められたところに下から何言われても特に響かないじゃん…だから五条は五条悟だから最強なんだよな。最強だから五条悟ではないが。そのあたりのアイデンティティの確立が生まれながらにしてできている男。でも夏油は自分が認めたレベルの人間から認められるっていうのがアイデンティティの確立には必要だったんだろうし、それは五条悟だったんだと思う。でも一人で五条悟は最強になってしまったので、うまく確立できなかったんだろう。そしてそれにかわるのが大儀。夏油は大義を掲げるわけだがその相手は呪術師という自分たち、自分の身近なひとたち、そして象徴の五条悟に対する救済だったのでは・・・? とか思っちゃうよね夏五なので!
弱者救済は、でも強者の押し付けでもあるので、夏油傑は人のこと言えないくらい傲慢ボーイですよ。
意味を必要としなかった強者の五条が、意味を必要とする夏油との出会いで理論構築するようになったと思うと…上層部というか五条悟のじいや(仮)は夏油にキレてもいいよ!
五条がよくわからんものは苦手そうなの、理系性格以上に夏油というよくわからん文系煮詰めた脳筋男に出会ったせいだろうなと思ってしまう。
正しく善性を持って道徳をインストールされた最強 まともになろうと頑張ってるな…五条悟

懐玉玉折編で五条悟は他人は他人、他人の考えを理解しようとしても無駄であるという認識は得て、さらに他者も交えて最強を名乗った時代からの自分一人で最強を名乗る過程で自分の横幅縦幅を知った気がする。自分の形を知るために甚爾も五条悟の中では必須…五条悟の対極よ。
自分が用意された幅の椅子におさまって過不足なく伸ばすことができるのをわたしは大人と呼んでいる。まさしく五条はあの夏に大人になってしまったんだよな。

なんにせよほんと乙骨くんがナチュラルにもつことができた自己肯定を持てなかった夏油傑、ほんとかわいそうな男の子だよ。
五条悟もチラつかさらて封印くらいされてあげてw

夏油を信じたとはいえあんな勢いで生徒たちを乙骨覚醒のために死地に打ち込んだ五条がなんで「かわいい生徒が私の間合いだよ」でひいたのかかんがえたけど、あの時はあっちにもこっちにも人がいて自分のファミリーのためにも夏油は高専の連中を殺さざるを得ないかもしれないなって判断だったのかしら?と思った。夏油オンリーで乙骨に向かったと思ったからこそ心置きなく棘とパンダを突っ込ませたのだろうか。
五条が乙骨が菅原の子孫って気づいてりかちゃんが乙骨が作ったってわかったところで、乙骨が特級であり呪いの女王を最終的にはコントロール下におけると判断し夏油傑の負けを確信してるわけなのに、そこで乙骨覚醒のために死ななきゃ安いとばかりに3人ぶちこんだあたり普通に必要性の奴隷だよ 長谷部かよ
「私の間合いだよ」で一度引いた挙句、高専の作戦会議に出てあげてる五条悟めちゃくちゃ優しいなって思うもん。作戦会議もなにも五条が夏油をあの場で殺せば済む話だったのに
ほんとなんでたかが生徒が間合いってだけで夏油を殺さなかったんだろう、夏油傑にだけバグったんだろうか…だって高専の連中まで殺さないって信じてたんじゃん…
新宿のときは新宿に一般人いたからそこで殺さないのは夏油の理想の否定だからわかるのよ。夏油はあんな五条がどーにもできない場所で駄々こねたんだからずるいよとおもう。。保険かけまくって駄々こねたのでは?もちろん最初は打てなかったと思うしそのうち人混みに紛れていくことで手の届かない理解できないものに視覚的になってくし、かつ人ごみがいることで夏油を追わない理由付けができちゃうなんて。
お前フッた側やろってやつな未亡人みたいな顔すんなよw

ゼロの夏油のセリフだけ集めたやつ読んだんだけどあいつやべーよな…ほんとわらってしまう、どっから出てきたのこの語彙
本人が自分に言い聞かせてたことを本心とすり替えてしまった男…
まあでも大儀と反して呪術師に喧嘩売る時点で潜在的なところで夏油は負けてるから緩やかな自殺と呼ばれるのもわかるなこれ。

五条と夏油のポインツにはアイデンティティの確立というワードが私の中であるんだが、伏黒恵はそれなりにアイデンティティが確立できる環境に置かれながらなおつみきに執着して彼女からの愛をアイデンティティの核にしようとしてる感じがあるのが、なんかこう、鬱陶しい…というか自立してくれ。父殺しに失敗したのはわかるんだが、ことここに至ってもうええやろつみきは。
生まれ育ちから、伏黒恵うまく反抗期できなかったんだなと思う(アイデンティティの確立には反抗期がだいたい必要だと思う、五条悟を除いて)、つみきには結局反抗できないし五条には反抗しても無駄だしという意味で、伏黒は父となるべき誰かを乗り越えられてないのはまあわかる。五条が匣から出てきたあとが楽しみだな!!
まあでも恵にとって父は宿儺Pなのかもしれんな?
乙骨先輩の尊しと決めたもの以外は最終的には捨てられるスタイルを見習って、と思ってたが意外と乙骨先輩も優しいからその優しさで死にそう

余生を楽しんでる五条が伏黒にころされるのは全然オッケーなんだが、未来を夢見てる五条が育った伏黒に父殺しの意味とはいえころされるのはかわいそーだなーって思っちゃうからあんまり五条を未来に生きると思いたくないとこはある。
五条悟は伏黒恵を殺せるが、伏黒恵に五条悟は殺されてあげられる、とはおもう。だからこそ大きくなって伏黒恵が世界を自由意志で取れるようになってほしい。父殺しとはそーゆーものだとおもうので‥‥

なんか五条悟って私は輝きが過ぎるのだとか宣ってた去年の草薙慶喜さんの気がするんだよね。
そして伏黒恵は将軍にはなれないが実務者として名を馳せる渋沢。。
慶喜さんが一人では結局何もできずに明治になってからはずっとおとなしくしてた隠居時代を思ってしみじみしてしまうな!
慶喜さんもそりゃ隠居時代色々あったと思うけど、それでも静かに隠居してそっからずっと趣味やってただけの存在であったのは本当にえらいと思う
水戸のアタマで天狗党の元締めで最後の将軍なのに全然出てこないでいられた明治の慶喜さんはほんとえらいよ。
ふつうは余計なこと言って出て来たがるもんじゃん?
渋沢栄一の幕末の推し慶喜と明治の推し井上馨をで3人でお茶会してるのめちゃくちゃ面白いなとは思う。何その推し会。

いやでも新年度になったのでますます五条悟の顔して夏油傑の理論を振りかざしたくなりますね!

伏黒つみきに漂う羽川翼みよ
羽川翼の、いい子ちゃんにしすぎて出てきた猫の障りの、そして最後まで羽川翼でしかなかったのがかなしいよね。たぶん伏黒つみきもそんな香りがするんだよな。