最近読んだ本

茜さす

この話、最初はあかねさすにちょっと憧れただけのお嬢さまと、バブル弾ける前の女性の生き方(今も昔もかわんねー)かなと思ってたら、そのお嬢が気づいたら熱烈持統オタクに成り果ててその変遷だけでめちゃくちゃ面白いです。なるほどね、自分の日常にこいつを入れたいかって考えちゃうんだな。
そしてバブル弾けたあとのちょっとずつ日常にかげをおとしてく姿のなかで、一人ひとりが生きようとする姿。
なんかこの頃が一番輝いてるけどその頃には経験がないし、経験がある頃にはもう年を取ってるんだよなあ。

天武と額田のは若い頃の話を持ち出しただけだとは思うし、天武と持統が愛してるかどうかはナンセンスな気がするな。天上の虹の持統はあまりにも情念が深いのでそれに逃げちゃった天武はわからんでもないが、実際の持統は気合の女帝というか普通に根性入った女だと思うので…というかこの時代の人はそうだろ、吉野やぞ。
そして高田さんの説、わたしは蘇我王朝と思っていたが、蘇我が本気で王だった説もおもしろいし、そうなるとガチで母方が育ててたんだよなあと。
そういえば白村江で大和朝廷が負けてから占領されかけた説、面白いなとおもうし、妄想たくましくしたら兄弟でどうなっても生き残れるようにした説ない?わたしは持統の情念よりも一筋縄ではいかない兄弟愛を重視したのでなるほどね~という感じになっちゃった。
永井路子は冷静沈着な、里中満智子は情熱の持統をかいたけど、ふたりとも赤兄はゆるさんという執念は一緒でわらった。あとパパ嫌いなの。
流れで見ると中大兄の乙巳の変は第二の中臣の(第一は蘇我vs物部中臣)変で、かき乱してまた蘇我王朝に戻ったのよね。そこから藤原王朝への変遷はやはり聖武天皇光明皇后だと思うので、不比等よくやったよな。元正帝はストッパたるべくたった人だと思う。

マナーはいらない

小説の書き方三浦しをんver 、とにかく途中でハイローにはまり、ザワまで駆け抜けてておもしろい三浦しをんがみれます。エッセイあわなかったんだが、そういえばこの人は作家でした。

Nobody knows

オミのフォトエッセイ。わたしやっぱりオミの顔が好きなんだよねと思う。
喧嘩ばっかしてたとか、お姉ちゃんがテニスですごくてほっとかれたような気がしたとか、それでも姉の反抗期のときは率先してケラケラ笑ってるようにしたとか、なんかそのへんのエピソードが好きです。
拾ってくれたHiroさんか…なんか三代目くらいまではヒロさんの犬的なとこあるよね
デビューのはなしとか二代目やってた直己さんの「無理ならやめてもいいよ」(この男、岩田には最終的に俺が養うくらいの気合で誘ったというに)とかしっかりしとるわという感じだし、タカヒロの長いスランプの話もそうだし、受け継がれてるのがしっかりしててよいわと思います。まあ直己さんも「奇行に走る前にガス抜きする方法を覚えろ」って言われてるが。