桐原家の人々

 

 

1巻 

あとがき読んでいて思ったのは、この話もともとルビー文庫だったということ。どおりでしょっぱなからこういう雰囲気。

ルビーで家族モノといえば、子供の領分シリーズですが、あれはガチだからなあ…

 

まあ冷静に考えれば三つ子ちゃんはみんな違う子ってこと。

眞己は容姿が、

猛は性別が、

みやは親が、

それぞれ他の2人と違うわけで。

でもまあ、いいんじゃない?というところがいい。

 

でも茅田作品のギャグで、さらに輪廻してない子って珍しい。ような。

 

2巻

個人の自由をたてにして、その裏の義務と責任を考えない。

この言葉の意味がリアルに理解できます。

普段、なにがどうとも深くは考えてない。でも、いざやられると本当に…

死ねばいいのに。

と思います。お亡くなりになりましたがね美作先生は。

 

私自身が確固たる女尊男卑主義なので、はっきり言ってこういう田舎の女子偏見はたたき返して差し上げたいくらいのゴミだと思っています。

しかしホモとバツイチの女性ってどっちが色眼鏡で見られるんだろうか…???

4巻

零の境遇にうっかり学校で泣きそうになりました。

私はミラージュを読むと、30巻を超えたあたりからは5行読むごとに泣けてきて、感極まって本を閉じる(だから一冊読むと凄く疲れる)んだけど、ちょっとそんな気分を彷彿とさせた。そんなことしてたから高三で勉強しなかったんだな。

最近はちょっと心が乾いているので、じわじわ泣ける話を夜に読みます。

 

「桐原家の人々」シリーズ最終巻にして番外編。三つ子の視点からずっと語られていた本編(前3巻)なだけに、一般人(だった)零ちゃん視点からすると、もんのすごいことやってたんだよ、っていう。

まあちゃんも自分の産んだ子を母の子として提出することに、前巻では結構軽い口調で語って、零との会話では悟りきったようなこと言ってました。んが、その当時の葛藤がこの巻では如実にあらわれてますね。

零の両親を奪った交通事故。散歩に出てそのまま事故にあって亡くなった祖父。挙句父が出張先でクーデターに巻き込まれ、その時妊娠していた母とまあちゃん、そしてまあちゃんは婚約解消。一片に来たらどっかこぼれそうなものなのに。

しかし時々BLに『男に彼氏寝取られた』設定はありますが(そして主人公の男の立場からすると女はその場合完全に敵ですが)、女の立場からそれやられるとなんつーか…完全に男が悪いと思います。

女モードと腐女子モードの差でしょうか。

 

そして、零の親友・城段輪。好きですよ、輪!あと零の女装シーンも!

 

両親が目の前で亡くなって、その日のうちに家が放火されて、伯父さんの家に引き取られた零君の話。…悲惨な境遇だな!ていうか親戚が桐原家でよかったね!事故のことまでうやむやにされないで!!

とりあえずそんな子が家に来たら、玉ねぎを丸ごと切ってもらおうと思いました。

三条のような者が来たら出刃包丁を投げつけてなぎなたを振り回せばいいわけですね。いやなお客の撃退法。昔はいからさんが通るにあったな。紅茶にごきぶり(つめ子のペットのジュリエット)を入れて出したとか。

そして婚約者にすきやきを作ってあげようと大きなおなかを抱えていったらそいつが男と同じベッドにいたら、電話をなぎ払って電話代をベッドに投げつければいいわけですね!それ以来森崎は変態と呼ばれることになったのか…。

 

「ちょこっと嘘をついてそれでうまくいくんなら、それでいい。嘘もつき通したら、本当になるさ」

 

だってさ。