新書版「放浪の戦士」「黄金の戦女神」「白亜宮の陰影」「空漠の玉座」の4冊が、文庫版デルフィニア戦記 第一部 放浪の戦士<1>~<4>にあたるみたいですね。
ここから始まるシリーズは、デル戦→スカウィザ→暁→クラブレの順…じゃないと話がわかんないです。
戦記!作りこまれたファンタジー!というのがいいヒトには向いてないかも。
桐原家を読んでからだったので、比較的素直にこの人の文体が理解できました。キャラ萌一歩手前な感じで。もとはティーンズだからね!そういう意味での批評はしなくてもいいんじゃないかしら。言語文化をきっちり作りこむというよりキャラが動いていってる感じです。
そういえばウォルは某延王を彷彿とさせます。
ただ基本的に勧善懲悪、わかりやすい、もうホントストレート。ちょっと長い話が読めるようになった子供時代に出会いたかったファンタジーかもです。小学5年のあたりで読みたかったかも。ハリポタは後半大分社会的なことが難しくなってきて…。
ウォルとリィの会話は常に夫婦漫才でいいですね!あとシャーミアン!
最終的にはリィは帰っちゃうんだろうなーと切ないところはありますが。ウォルがあまりにもいい男すぎてこっちが切なくなります。
十二国記では麒麟がいるから、王は一人じゃないってこちらが思えるのですがね。こっちの精神状態の問題です。所詮『それから二人はいつまでもどつき漫才して暮らしました』が好きなんですね私。
「言い方がかわいくないぞ、お前! まわりくどいことを言ってないで、傍にいて欲しいならそう言って頼んだらどうなんだ!」
「では、頼む。傍にいてくれ」
ただ文庫では沖さんの絵が見れなかったのが残念です。
確かに。
十二国記はグインサーガと共にファンタジー金字塔だと思う。ただいかんせん遅筆だ。次はいつ出るんだ…いい加減戴国なんとかしてやれって。それからグインは気付いたらホモになっていたという情報があるのですがどうなんでしょう。
EDGEは都市伝説の草分け。
ブギーポップは電撃系の草分け(今電撃系って言ったら違うもの指すんだろうな…)。
流血女神伝は…コバルトの分野をさらに広げた(コバルトのキャッチコピーって「恋気分いっぱいの夢少女誌」)。これは番外編のコーアのアホ海軍記しかしっかり読んでいなくて、本編はさらさらとコーアが出てきたところだけ読んでます。くそお、大好きだ。その前の空軍「天かけるバカ」、陸軍「キル・ゾーン」も最高。というかエイゼン好き。陸海空軍オールコンプリートだと作者が喜んでたころが懐かしい。
で、+1であるところのスレイヤーズ。こうくるか。富士見ファンタジアの草分けだからだろうけど…上の10冊とテイストが違いすぎないか?そりゃ私好きだけど。たぶんこの性格の1/3くらいを形成してるけどさ。
でもこう考えるとスレイヤーズって、キャラも暴走させつつ、世界も作りつつ、しっかり完結させた、すげえシリーズだよなあと思います。オーフェンよりはこっち派だったのさ。