殿下乗合事件

こう…色々ともにょった。もにょる回でした。

総じて言えば、うつ病の人が頑張りを全否定された挙句発狂したお話でした。

だけどこう…なんかこう…もにょるわ…。

だって私まず落ちついた重盛さんが派手にぶっちんする回だって思って楽しみにしてたんですもの。。

史実(と言われる)だと、重盛さんは久しぶりに武士の血が騒いだぜみたいな。そしてそれを知った福原の清盛さんが俺が周旋してきたのにってなってるお話だとばかり。

今回重盛さんは真面目ちゃんルートなので、平家物語になっていくんだなって(全部清盛のせい)わかってましたけど。

話としては本当に面白かったんですけど。重盛さんクラスタの屍が出来るわこれは。

だってもうあの捨てられた駕籠と、そこにひらひらする赤い羽根見た重盛さんの絶望がね…。

いやーそれよりちょっと平家の子たちの頭を殴ってやりたい。アホが。

史実のヒャッハー重盛たんを期待した私が悪かったんですかね…。

重盛さんってたぶん頼長様と一緒だったらうまくやれたんだろうな…。有職故実派だもんな…。

つまり性格的には重盛さんは清盛さんと合わないのよね。有職故実なにするものぞな人だもんね清盛さん。だけどそこで補い合って平家安泰ルートを清盛さんは目指してて、うまくいかない分は時忠に任せときゃいいやみたいな話しかと思ってたの。それならまだいい。

だけど今回の清盛さんと来週の予告を見る限りでは、完全に清盛さん暴走ルートじゃないですか。あれおかしいな大河になったからにはアゲアゲ来るかと思ったのに。いや完全なアゲをしたらそれはそれで腹立たしかったわけでいいんですけどああああああ重盛さんが苦しむ未来しか見えないいやああああああ!!!!(本音

時子さんもなんかズレてんだよなあ。そこでそんな言葉言うんですか。ここで重盛が平家の棟梁として暴走して負けたときにどうなるかって話じゃない?しかも有職故実を重んじる朝廷で、それを踏みにじる真似をするわけにはいかない。

源氏がそのあと幕府を開き江戸が終わるまで武士の世だったからこそ、貴族化する平家が傲っていたと言われるわけだが、あの当時は豪族時代から続く摂関政治が主流だったんだから、上にのぼるのが貴族化になるのはむしろ当然。その上で武士たる武力も必要で。

時子さんは旦那があっさりその場所から遠ざかったから軽いもんじゃみたいな発想があるのか?それはないよな一緒にそれなりに頑張ってきたもんね?(疑問形

今回裏で全部やってた時忠清盛はまだわかる。わかるが…。時子さんはあんな余計なことをなんで言う…。

段々真面目に時子アンチになってきましたが大丈夫ですかね。

そして宗盛たんもいい子なんだよな…と思いました。いや馬鹿だけど、いい子なんだよね。

兄貴がキレもしないから甥っ子が可哀想だし、それをちゃんと言えるし、今の平家ってこうなんだよって体現してるし、報復したら「兄貴すげー」って言えるわけで。

流れを考えるほどドラマの重盛はまじ中間管理職に適任で棟梁の器じゃないわ…確かに宗盛あほだけど、あいつが重盛重用してたらそれなりに家中まとまるぜ トップあほで鈍感で下がしっかりしてるから。

だから今回のことはどう考えてもゆとり世代が悪いってやつじゃないですか。これで平家が暴走したらこれから先色々やりにくくなるじゃないですか。

建前と本音が違うってことくらいわかれよ馬鹿どもが!!!!重盛もこれは馬鹿に含む!!

重盛はここで息子に「だが平家は大きくなった。今回のようなことはいつでもありうる。潰す価値のある相手と見なした時のみ隙を見せよ。ゆめゆめ油断するでない!」とか言うべきシーンだろクソ!それが本音と建前っての教えるとこだろ!!馬鹿!

どうでもいいですが重盛さんが宗盛さんを見る目がすさまじいさげすみの目で私はぞくぞくいたしました。

重盛が「平家のため」と言うなら父に反抗も諌めも出来たけど、目的はあくまで「父の目指す世の実現の手助け」であるから、自分の意志との解離に苦しんでるように見えた。それ結局自分のせいじゃん?そっから大きくなろうよ!

今回「私は父のようにはなれぬ」って言って泣いてたけど、別に一緒にならんでいいよ…。

清盛は親父の「武士の世を作る」から更に具体案としての「新しい都を作る」まで自分で目指すものを作ったけど、重盛は「父の世の手助け」だからまだまだ感がある。

あと清盛は立派なDQNで周りも武士だったので、皆清盛に「てめーなんかクズだ親父の足元にも及ばねー!」ってはっきり言えたけど、清盛が一蓮托生と言い続けてきて当人もまともで段々公家化してきた重盛には直接言えないよねって 表面取り繕うしかないよね…。

結局重盛がすべきは、父を立てながら一族が傲っていることを諌めることであって、父が暴走してるなら自分の身を省みず止めることだった…

とここまで書いてそれ平家物語の重盛やん…と気づいた…とっくに鎌倉時代の同人さんが書いてたわ

あとさ…パパ盛には梅雀さんで清盛には盛国だろ…もうちょっといいやつつけてあげてよ重盛にも…。

清盛はヤンキーからマフィアに進化してましたし、もうこれはちょっとあのね、ひずみがね、っていうことですよ。

しかし確かに今回のようなことが続けば「重盛率いる平家は何も出来ぬ」って昔のように侮られる未来が見えていたわけで、清盛さんのやったことは割と正しかったのだ…いや正しかったのは時忠さんだけど。タイミングといい。

清盛さんは「よろしいならば戦争だ」と言いかけてパパに頭すぱこーんされていたわけだしなあ。清盛さんも重盛を怒るべきだったんじゃないのって ただ大義がないから怒れないのかしらん…。

重盛の言う「正しさ」「間違っていたのか」っていうのが、清盛や、一門の総意とは違うところにある認識なんだよね。ただそれを押し通せなかったあたりで以仁王がぷっつんしたり西光さんがぷっつんしたり東国がぷっつんしたりなんだかんだあって最終的に平家は滅びるので、あながち「平家存続のため」には重盛たんは間違っていたとは言えないと思うのだけど。

結論、いくら琵琶で明子さんフォローしても、私は時子さんの政治的無能さは嫌いです。清盛は妻も息子も育てられない永遠の少年なんですね。

最後に頼朝さんに義朝ちゃんが降臨してましたが、いやおまえ源氏はそこで盗み聞きしてる女に滅ぼされるぜと。

ああいや違うな、源氏の魂は滅びぬ、なんだからそれはきっと清盛と義朝が一緒に見た夢で(たぶんちょっと違うけど、強い者が勝つ当たり前のことを忘れたかみたいなことでしょ?)、それを北条さんもついで今まで生きている日本人まじ日本人。

清盛が福原に都を作ろうとしたからこそ、京都じゃなくていいし、さらにとーちゃん時代からの自分の味方が多い方がいいよねと鎌倉に幕府作った頼朝まじ勝ち組。

追記。

これ昨今の外交問題とも似てるねってTLがあって、一応冷静になって考え直して、確かに重盛よりも時忠がやったことが正しいんじゃないかと思い、しかしこの結論にいたるまでにここまで時間がかかる時点で私は外交にマジむいてねーわと思い、

とりあえず大河の行く末を見守っていきたいと思いました。

いや正直最近のはあれですよね見事な表舞台へのでっぷりですよね…どっちと組むにしても最強とは言い難いというこの世の中がしんどいわけでして、つまりどっちと組んでも今までのようにはいかないというか…それなりのダメージはあるんだろうなって思います。