ひこーきとこども

なんかすげーテーマ…と思ったので。

livedoorブログのテーマで目に入ったので、全文?を読んでみたが、なかなかアグレッシブな人だなと思った。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000002-voice-pol

まず、1歳くらい(目算)の子が国内線で泣き続けたと。

よくある話なのかなあ?私だったらあーあ(という言い方は悪いけど、赤ちゃんが泣くのに何もできないことがストレスになるから、嫌だなあという気持ちはわかる)と思って音楽の世界に逃げるけど。

確かに気圧の変化はあるし、少しはお母さんや周りの人も緊張するから泣くでしょうね。さらに密閉空間でお母さんがぴりぴりするからますます泣く。ありうる話ではあるよね。

(赤ちゃんはまだいいけど、国内線って時々おっさんたちが調子に乗ってビール飲んで、酔いやすくなって吐いてたりするしな!)

筆者は耐えられず、飛び降りる!と着陸準備中の機内を、出口に向かって走り始めたと。

すっげええええええ

いやーこれはもう客観的に見たら、赤ちゃんはうるさいから仕方がないけど、着陸態勢に入った機内を女性が「飛び降りる!」って走ってるわけですよ…まさにカオス。

飛行機はよく知らんけど、これでバランス崩れたとかなんとかだったらこの筆者様の方がせめられるよなと思いつつ。

「もう少し大きくなるまで、飛行機に乗せてはいけません。赤ちゃんだから何でも許されるというわけではないと思います」

あーでも気持ちはわかるな…。

いや、赤ちゃんだから何でも許されると思ってますよ私は。だって1才6月までの赤ちゃんは動物と一緒ですからね。人間としての社会性をチェックするのは1才6月検診なんだから。1才だったらまあ仕方がない。

だけど、「赤ちゃんだから何しても許されるだろう」と思うお母さんには、異を唱えたい。残念ながら日本というのはまだまだご婦人や子供には生きづらい。健常男性>健常女性>子供>障害者、っていう気がしている。バリアフリーを感じるレベルとしてね。

我慢できるまで、飛行機というストレスフルな環境にブチ込むことはよくないというのはわかるかもしれん。

筆者様が直接お母様に言う権利はないけど。せめて飛行機会社に言えば…と思っていたら、

「飛行機のなかに、音の漏れないコンパートメントをつくるとか、子供を乗せる場合は、子供が騒いだときに寝かしつけられる薬を親にもたせるように周知徹底するとか、できないの? 2歳以下は乗せないとか……」

本当に言っておられた。ここまでくるとなかなか興味深いので思いっきり読んでしまった。

これに対応するJAL広報部神がかってる。

まず個室は避難のために作れないという航空法があるらしい。なんだと…トイレは個室だと思ってリラックスしてた私の立場は一体…(誰も見てないよ)

「じゃあ乗客マナーの告知は? 電車内の携帯電話のマナーとかも、みんなで大騒ぎしてつくられたじゃない? 機内誌とかワイドショーとか使って議論しようよ」

これね…。確か25cmくらい放せば、ペースメーカーの人と携帯の関係は完全になくなるみたいなのが一応認可されたんだっけ?だけど循環器的に言えば、例えばペースメーカーの真上のポケットに携帯をぶち込むくらいのことをしなければいめったなことにはならない、らしい。

ある程度の安全性(例えば満員電車で押し付けられる可能性もあるから)を考えると言いたいことはわかるけど、携帯の電源を車内で切ってる人なんてまず見ない。

携帯もだんだんスマフォと共存しているわけでペースメーカーも機材が変わってきて、今はどうなのかなって思ってる。

あと確かに人が死んだら困るけど、こういうときには幅広めに設定するくせに、22週からなら最先端の技術のある病院でぎりぎり生存が可能かもしれませんレベルの報告を受けた癖に22週から早産設定にするあたり、法律とは恐ろしいものだなと思っていた。この世で一番強いのは法学。

「公共交通機関である私どもから、乳幼児のご搭乗を規制することはできません」

テラ正論。

んでもって私が一番ツッコミたかったのがこの文章。

「医者である私の亭主いわく、親のほうが、たとえば子供の健康に害のない抗アレルギー剤など、その子に合った眠気を誘う薬を用いるなどの工夫はできるかも、とのこと。」

抗ヒスタミン剤投与してっていうことで健康に害がないとおっしゃりたいんだと思いますが、私は国家試験で「赤ちゃんがうるさくて困ると患者さんの訴えに対する答え→抗ヒスタミン剤を処方する」は、禁忌選択肢レベルになるんじゃないかと思うのだが…。

夜尿の子を無理やり叩き起こしてトイレに連れていくと、睡眠リズムが狂って、成長ホルモンが出なくなったりその結果伸びなくなったとはよく聞く話で、最近は5,6才までの夜尿は生理的、抗コリン剤や三環系を使うこともほとんどないと習った。

赤ちゃんの睡眠サイクルはホルモン関係でいけば大切なもので、個々のものを大切にしてあげたいと思うし、言っちゃあ悪いがたかが飛行機レベルでほいほい処方して寝かせるものじゃないと思う。

さらに言うなら、日常的にもうるさかったら処方と安易に用いられることも想像できるし、ただでさえネグレクトが話題になっている中で、どう作用するかもわかったものではない。(逆に十分寝られないならという過保護な母が処方させることも考えうる)処方しなくなって今の世の中、外国から薬剤ネット販売なんてお手軽なんだ。

たかが抗アレルギー剤と言えばそれまでかもしれないけど、日本人は薬を使いすぎて耐性菌が出まくるお国柄だ。使わんでもいい抗生剤を投与しないと親が安心せず、評判に関わるという話もある。し、たぶんだが「薬もらわないで帰って来たの?もったいない」とか「子供大事にしてる?」みたいなことにつながるんじゃないかと推測している。

これは看取りの問題にもつながると思うんだよね。あそこの子供は親を病院に入れないで、お手伝いさんだけ雇って、みたいな陰口とか人の目があるから、病院に入れて「俺は親をちゃんと面倒みたぞ」って気分にしたいんだと思う)(だけどそれをやっていたらこれからの高齢社会パンクすることは目に見えている)(かと言って核家族の嫁さんに子供の世話と4人の親の世話させたら離婚だろうし)

幸せってものや、愛ってものを、どうしてこんなに重んじる世の中になったんだろう。私は幸せであればいいと思ってる系女子だけど(これを矛盾と呼ぶ)

「ユーザーも「ただ安ければいい」といういまの流れが本当にいいのかは客観視しないとね。「安全」と「質」を担保するには、ある程度の出費は必要だもの。」

これは本気で正しいと思う。安い方がいいんだ、それはわかるし私はJALさんを使わないのははっきり言って怖いからだが(一回でも事故った会社は怖いんだ!)、安いからって現地の飛行機使っちゃう気持ちもわかるし。ただ安さと質は常に相関していて、さらに日本製に安さではなく質を求めたいとは思う。両親は金があるからJALのビジネス使ってるけどな!金はないんだそこまでは!

「日本製の航空機もつくってほしい!」

…なかったっけ?(そこまでは知らん)

筆者様は作家さんだったと思うので、さらっとブログを拝見したら、強皮症で間質性肺炎を合併していらっしゃって、おうふ…となりました。元気でいらっしゃる。

そこまできたら強皮症腎とかCRESTとかありそうなもんなのに、いやほんと、元気な方でいらっしゃってびっくりした。

写真が、…私のイメージする強皮症と違う…。

ざっと見たときにテーマが「赤ちゃんに文句言うか大人が文句言うか」みたいな感じになってたけど、そこからJALの品位(っていうのかな?)に話題が移り、これがコラムニスト…とちょっと感動した。

まあやっぱさ…難しいよね…赤ちゃんができたらただでさえ外に出られないしさ…それでネグレクト増長したら本末転倒だしね…。

日本に限らず、世界は、弱者が生きるのに向いてないからしょうがない。