レベッカ 3

愛されていただけ

吉野ちゃんあやし臭いな…!よくもまああのシルビア…じゃねえや、夫人の目の前でレベッカの寝室で好き勝手出来るな。ベッドに乗り上げたり、宝石の検分をしたり。

「男の~」のあたり、シルビアにあまりにこぶしが入っていて、日本海が後ろに見えました。いやもう、演歌って言っても差し支えないレベル。

完全に吉野ちゃんを食ってました。吉野ちゃん、もう少し声量とか色々上げないと、ね☆

この二人、ダンヴァース夫人とファヴェルは複雑な関係だったのかしら。夫人はレベッカが男に熱をあげることはないと信じている。だから本来なら歯牙にもかけない存在であるはずです。しかしファヴェルが確かにレベッカを愛していた、という点での共通点を感じていたのではないか、と。レベッカのいとこであるという点を差っ引いても。夫人はレベッカ男に愛されないことはないと、そう純粋に信じて疑ってない。その純粋さが、狂気に行ったとしても責めることはないのかもしれない。

逆にファヴェルは金をせびるあたり、愛が本当にあったのかとも思う。レベッカがどうして彼を愛人にしていたか。その底の浅さが楽だったのかしら。

物語の中で、ずっと誉めたたえられてきたレベッカが、初めて夫以外に愛人がいた、という点で本当に貞淑でなかった、本当はどんな人物だったのか、といったマイナス面が評価されるところだと思います。

頑張ってコミュニケケイトしてる「わたし」がそろそろウザくなってきたのは気のせいでしょうか。(えー

 

レベッカ

波も風もレベッカを呼んでいる、帰ってきて、と…。いやいやいや怖いから!レベッカ、って呼んでるのがわかるようになってるせいでこっちまで夫人の妄執に引きずられてしまうよ。

 

ブリティッシュ・クラブ

イギリスとアメリカの比較はヘタリアを思い出して萌えるところでしょうか。一人すっごく上手い方がいるのにわからん。誰だ。

 

行っちゃった

ベンも、レベッカを怖がって、「病院に入れない?」と聞くので、決してレベッカという人間が慈愛にあふれていたわけではないと思われます。レベッカは愛情があって、治るといいと思って病院に入れようとしたのではなく、無理やり汚いものを避けるように病院に連れて行こうとしたから、ベンにとっては怖い人なのです。

ベンは出てきた瞬間からちょっと頭のアレな人ってわかる顔していて、相当だなと思いました。一言の台詞もなしに。

ずっと、ずっと、行っちゃった♪…逝っちゃった、か?とずっと思ってた。とにかく、話のつながらない喋り方をするところが本当に怖い。

ただ、慈愛にあふれた「わたし」が救ってしまうので…、ここ、もう一回あってその時に救ってあげて、最後につなげた方がよかったかなあ、と思います。怖さ的な意味で半減してしまうので。

これは「わたし」が下層出身じゃなかったら無理だっただろうな。怖いもん。

 

神よなぜ

神に歌う役多いよね祐さん(笑)

祐さんってダンスオブヴァンパイアの時も思ったけど、アップテンポで息がちゃんと吸えないと本当にアレな声になる。好きな地声じゃないもの。でもね、最後の絶叫とかはああもうさすが、って思う。これだけで上記の文句が簡単に相殺されてしまうの。

「そんな目で私を見ないで!」ほらきたきたきた!!いいねこういうの。おまえは…景虎を求めてるんだろ、みたいな。(直高フラグがいろんなところでたてられてもうドッキドキですわ)

どうして責めてしまったんだ、のりこえようと思ったのに、って自分の弱さに自問自答。(手塚より弱いなマキシム…)

過去など乗り越えて強くなろう。その決意は立派だけど、もし殺人ならちゃんと司法の裁きを受けなさい。

いちいち祐さんのしぐさが面白いのはなんとかなりませんか…!ちょっと、おかしいでしょこれは。固まってる固まってる!帽子にコートで固まられたらもうなんて言っていいかわからない。踊れないダンサーみたい。帽子を右手で抑えて下手に走り去るところとかどうしてくれようってくらい面白い。

 

誠実さと信頼

禅さん!禅さん!!結婚して!!!1音(声)だけ禅さんだったけど、他は普通にフランクでした。教授じゃなかったっていうかね。最初っから最後まで育ちの良いとっちゃん坊やでした。だからこそこの曲がすごく素直に心に入ってくるわけですが!だから禅さん結婚(もういいって)

誰もかれもがレベッカレベッカって!という気持ちがあふれていた時にフランクにぶつけたのはいい選択だったね「わたし」。ほうらもういいこと言った!!

 

今宵 マンダレイ

たぶん南海まりさんだったと思う…が、アラビアンなへそ出し衣装にお姉さん釘付けです。はっきり言って歌が上手いのは彼女じゃないと思うけど(あ)、それでもあの衣装のせいでいっそ視●ってぐらい見てしまいました。く…っ、可愛いんだこれが!

 

アメリカン・ウーマン

Americanなヴァン・ホッパー夫人がいいです。よくある人種的なアレですが、そもそもマキシムと「わたし」も身分違いで注目されたように、このミュージカルにはそういう話がちらちらと入ってきます。

この図太いところがいいわね夫人。最初に身分違いの恋に反対していたり、いかにも、なマキシムに惚れていたのは、夫人自身が誰より身分にこだわっていたのかもしれない、と思いました、が、負けた。そんな繊細じゃねえよAmerican。どこまでも貪欲であるというのが、ううん、周りのEnglishドン引いてるから!そういうところ、ちょっと日本って年取ってる分似てるよね(笑)ね、菊♪

 

夢の主役

すごいきれいだった。ちひろちゃんの歌声がすごいきれい。きらきらしてるのが、女の子は似合うよね。

 

レベッカ

怖いマジ怖い!!!こっちが泣きたい!!

だいたい夢の主役が素敵すぎたせいで、その落差に愕然ですよ。その時の茫然とした状態もわかるし、さらに夫人にあおられるように、招待客がせまってくるのがマジ怖い。でもこれ、実際迫ってきてなくても、そう感じてしまうと思うの。周りが全部敵みたいに思えてしまう。そうでもないのに。

有象無象って言ったらあれだけど、実際これから「わたし」が戦っていかなきゃいけないのはこういう者だと思う。その象徴の群像?

しかもマキシムが思いっきり逃げ出しますからね。幸せがほしい、と。強くなると言ったくせに。ちひろちゃんはそのまま祐さんをひっぱたいていいシーンだと思います。

 

しかし直高だなあと思います。しかも記憶の無い頃の。景虎じゃねーよ!と思った彼に、あなたはあなたであればいいんですと言ってくれた直江がどれほどの存在だったか。その直江自身が一番景虎に執着してると知った時の衝撃と絶望がどれほどであったか。