レベッカ 2

永遠の時間

ニューヨークに帰らなくてはならなくなって、マキシムとの連絡も取れず一人落ち込む「わたし」が最初泣きながら歌い始めるのですが、ここね、なぜかセットの後ろからどたどたと足音がするのよ。ちょww自重wwwwって思った。

しかも一人芝居してる「わたし」の部屋に勝手に入ってくる紳士マキシム。こらこらノックしなさい。あと「頭おかしいんじゃないの?」って思わないでね。

最初は涙ながらに歌ってるのに、だんだん吹っ切れてよし!となる「わたし」。瓶につめていられれば、いつだって見て、元気もらって生きていけるから、と。お前の脳に納めておけそんなものは!だんだん力強く歌い上げるのはレベッカのナンバーの常套な気がして、…この後途中微妙に飽きた…(えー)あとさあ、ラストに伸ばしてる音違くね?と…。。

キス

「結婚してくれと言ってるんだ」と。はっ!?えっ!??待って色々待って。

まずね、マキシム、今の「君はニューヨーク、私はマンダレイ、一緒に来るかい?」がどうしてプロポーズになると思えるの?ここのところ、マキシムは自分が支配階級であることにおごってはいないけれど、下層に落とされたことがない分、生まれながらの卑屈さ、ってものを理解してないと思うのだ。(ベルばらで、ロザリーに「あの、デザートとかないのか…?」と聞いちゃったオスカルっぽい)これはきつい。シンデレラストーリーはなにがきついって、王子様の愛情がさめちゃったら全部夢、ってところだ。

そして仮にもプロポーズをそんな棒読みかつさらっと言わないでくださいよ祐さん!あ、いやね、マキシム的には「わたし」はマキシムを愛してると思ってるから、たぶん話の流れ的には普通だって思ったんでしょうし、だからこそさらっと言ったんでしょうが。それにしても!!

そして「愛しています」と言ったちひろちゃんを実際持ち上げてくるくるしてるとことかもう祐さん変態疑惑やし。涙をぬぐって、幸せですね。うらやましひ。

夫人が来て、ま~あ!と。「私たち」(byマキシム)「私たち!」(by夫人)「あ、いや、こっちの私たち」「ボン・ボヤージュ」と部屋を去るマキシム。ここは祐さんの演技が棒であることが最大限に生かされてますね(ええー)。っていうかこういう演技見ちゃうと、あの棒っぷりもすべてなにか理由があるのかと考えちゃうのよ!!

夫人がマンダレイの女主人は務まらないと言うのは「わたし」に対する愛情じゃないかと思っています。そもそもアメリカの象徴でもあるような夫人は、決してイギリス貴族の陰湿さを理解してないわけじゃないと思うのです。お気に入りの子がそんな辛い道を歩むことはないと思ったのではないでしょうかね。

それで泣いている「わたし」にブーケを持ってくる祐さん+新婚旅行。旅行がすべて映像で済まされていて、いや別にこの映像も要らないよ!と思いましたが、…マンダレイのセット時間かな?ハネムーンも終わらせたなんてうらやましい限りです。

新しいミセス・ド・ウィンター

シルビアさんが、怖いです…。まばたきしてる?服装と表情のせいで「女王の教室」思いだしました。

腕の上げ方ひとつでも完璧。落とした手袋を拾うところとか、うっかりそのままひっぱたいて決闘に持ち込まれるのかと思いました。

でも確かにこんな自信なげに口元に手をやってる若奥様嫌だ。

そしてフランクがね!最高にただのフランクだった!!教授じゃない。狡猾な面影は0です。ああああもう、フランクだよフランクしかないよマキシムなんかやめてフランクにしてしまおうよ。

ダンヴァース夫人とマキシムの関係は、ここでの祐さんのため息で、私は奇妙な共犯関係を思いました。レベッカにとらわれた者同士。マキシムは夫人の行動に息詰まるものを覚えているかもしれないけれど、同時に安心もしている気がする。(気に入らないなら追い出せばよいのにね)

マキシムは息詰まるようなシルビアとのやり取りでも黙って見ているから、ここで最初に緊張を味わうわけですね。本当にこの結婚は、愛し愛された者同士のものだったのだろうか、と。(祐さんのせいでただのマキシムが愚鈍なだけって思った私はどうなんですかね)

「新しい人だね」と言われたクラリスをおつきにしたのは、屋敷についてわかってない人をつけて「わたし」を孤立させるため?どうしてドレスのことをクラリスに言われなかったのかなあと考えていて思い至りました。ドレスのこと、クラリスは知らなかったのね。

何者にも負けない

まじで怖かったダンヴァース夫人のデレがさっそくきました。よかった…。

カトレアの花にすがるところ…すがるっていうか、レベッカの面影を見ているのかな。その時の表情が胸が締め付けられるってこういうことを言うのかなって思いました。

モーニングルームが黒くて、暗くて。レベッカが完全な女性であるように思える。夫人って乳母さんの娘とかそういう関係だったのかしら?

親愛なる親戚!

ここでベアトリスたちが陽気に踊ってくれるのでほっとします。シルビアの負のエネルギーに負けそうだ。

「わたし」はとまどっているのに関係なく踊ってくれるからいいなあ。明るいエネルギーがきます。親戚になったからには一心同体少女(ry

君は幸せか?あなたは幸せ?

こんな小娘にチェスで負けるマキシムは色々人生考え直した方がいいと思います。

私にそれを聞くな。幸せになっちゃいけないと思ってるのか、それがレベッカを殺してしまったという罪の意識からなのかな。それともそれでも密通しているレベッカが悪いって言い訳をしてしまう心の方かな。

こんな夜こそ

去年よりは祐さん&ちひろちゃんに違和感を感じない。ちひろちゃんは間違いなく成長したと思うよ。

見えない過去におびえる「わたし」は、過去におびえているというよりは知らない過去に引きずられてるマキシムや夫人のことがわからないのが怖いんだと思う。

愛ってなんだろうね。でも最終的に愛さえあればなんでも乗り越えられるわけじゃないと思うんだ。この話はそこがあまりにも短絡的だ。愛さえあれば、二人でいれば。そんな言葉でごまかされる幻がほしいんじゃない。

何を悩む

ベアトリスは基本悩まないよね(笑)弟にすべてを押しつけてしまったという負い目があるんだろうけれど、うん、この姉弟の関係性に萌え。