waltz

 

 

「魔王」で蝉さんが変わらず岩西にツンデレしてると知っているからこそ安心して読める安定したツンデレ×2の物語。

 

「魔王」の蝉さんたちの4年前の話。皆さんサービスで出てきてくれたりします。安藤ェ…。

蝉さんが「魔王」で岩西との出会いを妄想していたわけで、あの頃の蝉さんは可愛いなあ、とか思ってたらそのレベルじゃない蝉さんが出てきた。

天使か。

正直びっくりするほどの純粋さで、ツンデレで、天使でしたね。蝉さん。

 

ていうか蝉さんまず日本人なのか。その事実に吹いたわ。

そりゃあ戸籍のない子供たちがたくさんいるわけで、その中の一人である可能性は否定できない蝉さんですが、しかし蝉さん学校にも行ってたわけですから、一応蝉以外の名前あるわけじゃん?呼ばれてないからって自分の名前とか戸籍とかあるはずでしょ?

なのに「蝉」と呼ばれてそれが俺の名前だ岩西以外呼ぶんじゃねえってツンデレかます蝉さんまじヒロイン。

 

「カマキリみたい」「背がでっかくて見るからに性格が悪くてイヤらしそうな」岩西さんは相変わらずです。

「魔王」で、逃げられた嫁を探すみたいに必死に探してたことを桃にばらされた岩西さん。

ていうか桃!桃さん4年後にはあんなデブになっていたわけですが、理由は甘いものばっかり冗談みたいに食べてたから!そ、そうね!これで太らなかったら人類に対して喧嘩うってるもんね。

 

岩西さんが死ぬんじゃないかって思った蝉さんの描写が。心から砂があふれ出てきました。せ!み!さ!ん!!!!!

おまえなんだこれはとか言ってんじゃねーよかまととぶってんじゃねえよ。恋だろ恋!

それで「俺のコマ」と言われてときめいちゃったりする蝉さん。

「プロの殺し屋」と言われて真っ赤になる蝉さん。

うれしいのはわかるけどちょっと二人とも自重してください。ここは戦場です。

ウサ耳のジャケット着てやることでもないです。

蝉さんを飾り立てるのには金を惜しまない男それが岩西。いやー、あの首輪いらなくね?

 

「楽しくなくてもしっかり働け」

でもそれってさあ、とか仕事思い出してちょっと遠い目。プロってもんだろって言われたらそうだけど、あんな料金で人の命背負えるかよ。ってならないのが蝉さんのすごいところであり岩西の逝っちゃったところでもあります。

殺し屋さんだとそう言えるけどさあ。でも確かな真実ではあるよね…いま私たちが生きているのはたまたまにすぎないなんてさ。意外と人って簡単に死ぬししぶとく生き残るしそのあたりもう運じゃんね。

どうでもいいけど蝉さんいちいち血まみれシーンとかほっぺシーンとかエロさ満載です。