バッテリーⅤ

私は最近あさのあつこがどこに行こうとしてるのか見えません。

最初はテレパシー少女蘭シリーズで知って(あれは完璧なギャグだった)

次にバッテリー(しかも児童書)

そしてTHE MANZAI(これもギャグやね)。

No.6(天然シリアス)

ここまではわかるが、その後弥勒の月とか完璧シリアスな話に以降もしてるようで。うううん。

 

しかもバッテリー、映画化してるんですよね。

母が見てきて、「感動した」と帰ってきてマジ引きました。アレ、親が感動する話か?

話を聞いてみるに、映画化にあたって野球天才少年一家の家族モノになってたみたいですね。

…そんな話だっけ。これ。

 

にしても久しぶりに読んだら…彼ら、若いな。おミズさえも若いと思うあたり、自分年くったな。あーあ。

でも読んでくうちに気にならなくなった。

 

おミズのような飄々キャラが興奮してんの好きです(ぁ

そういう、一瞬の激情が。

 

巧くんはピッチャー以外のことにも目が向き始め。

豪くんはキャッチャーのことに真剣。

なんていうか、最初が両極端に始まっただけに、歩み寄るのに一見ベクトルが反対方向に見えるんですな。それにいらついてるような感じ。

 

ただな、成長したと思うがな、巧。

「おまえら野球以外の話できねえのか」

おまえだけには言われたくねぇ。

 

巧はまるでダルちゃんのようだ、と思うときがある。

と思ったらいつかバッテリー本であさのあつことダルちゃんが対談していたことを思い出した。

ちなみにリアルの世界でないなら雲雀さん。戦闘と野球を入れ替えれば主張って同じ。中学ってそういう時期だよね。

 

やっぱりねぇ、これ…ヨコシマな心を持ったと思う瞬間多々あり。

「身体硬過ぎ。足開いて、ほら」

「痛っ、痛いって。な、原田、楽しいと思わんか」

「何が」…何が、やホンマw

「せっかく吉サマに気に入られとるんじゃ。相手してやれよ」

「相手?」

「そう、マウンドでな」…どこでやねん。

 

ちなみに学校で読んでたら、友人が「テリ」にアクセントをつけて読みました。野球に詳しくない人には未知の単語らしい。

そういえば今真壁君、なにしとるんやろ。

 

2008年11月28日の感想でした。

 

 

バッテリーV (角川文庫)

バッテリーV (角川文庫)

 

 で、またまた久しぶりに読み返してみましたが、いやー、相変わらず読み応えがあって素敵ですね!

群れたくはなかった。って本当に雲雀さんですね!素晴らしい。

この巻では巧くんが豪くんを知りたくてたまらない、そんな自分が抑えられないことにいら立っています。

若いっていいね!

興味があるのは豪くんだけって顔しながら、ちゃんと青波のことを心のどこかでわかってそうなのがいいです。もしかしたら無関心の一歩手前かもしれんけど、青波がいいと言うならそれでいいや!

 

まじ本当に、どうして豪くんは巧くんのキャッチャーやりに戻ってきたのでしょうか。それはあの充実感が忘れられなかったからかな。巧くんにカリスマがあるだろうし。

そしてどんなマイナスも自分の力に変えていけると思える自信のある巧くんは、ある意味相当嫌らしいと思う。

 

「ホントか・い・か・ん」「マウンドの上に立ちすくんでる姿とか、後ろから抱きついてキスしてやろうかと思った」

気が合いますねおミズ!私もそういう彼がこよなく好みですよ!!

「自分のことしか考えてないし、他人に妥協しないし、思いあがった自信持ってるし、かわいい」

そうですね!!!(思いっきり手を差し出しながら)

しかし海音寺も熱いですね。皆もっと熱くなれよ!

 

なんで青波は豪に怒ったのでしょうか。やっぱりお兄ちゃんが豪ちゃんを想ってたのに…!ってこと?

 

「おまえに、おれのことが恥ずかしいだなんて、二度と言わせない」

ああああああ!きゃ!こう言う真っ正直な言葉が好き。

「巧!」「はい」「今夜、行くからな」「はいはい」うんこういう真っ正直さも大好き。

 

本編でいい加減萌えたのに、これまた番外編が素敵です。たっちゃんに投げるだけだってそうですよね!ああたっちゃん頑張れ!

どうでもいいですけど我ながら2年前から変わっていませんね。