真皓き残響 夜叉誕生 その1

 

真皓き残響 夜叉誕生 炎の蜃気楼 邂逅編(1) (炎の蜃気楼―邂逅編)

真皓き残響 夜叉誕生 炎の蜃気楼 邂逅編(1) (炎の蜃気楼―邂逅編)

 

 

 

これ題名が好きなんです。

本編が炎の蜃気楼という題名にふさわしい話だからこそ、邂逅編の残響っていう題名が好き。

私本当に桑原先生の題名のセンス好きです。

 

御館の乱

景虎さまは怨霊になるかなあと真面目に考えたこともありました。どっちかというと景虎さまはならない気がしていた。春姫はなるかなーとは思ってましたけど。

だって自分の弟に自分の息子殺されるとかキレても仕方なくね?(まあ戦国の定めだしいつの時代もそうだけどさあああ)

私の中のイメージは大河ドラマです。

しかしあの大河ドラマでの景虎さままじで格好良かったですからね…あの時期の春日山のどこに彼岸花があったんだよとか兼続の存在はスルーすべきとかそういうことではなくてだな…。すごい透徹とした雰囲気だけ覚えてるんですよ。春姫連れていくところ。

あ、あと最初の、お面からタイガースアイ(笑)あれ好き。あのイメージが心の中にありすぎて輝いているw

景勝様やってた人、北村さんも、昔は(北条時宗の時)なんかヤンデレ入ってたけど、落ちつくとこんなに萌える人だったんですねえ…。(テルマエでますますそう思った)あの二人とかもう…萌えしかない…まじ萌える。

 

あーでも雪が北条の援軍を阻むと…ってあたりどうだったのかなあという気はする。武田としては北条―越後ラインが手を組んだら面白くないもんなあと思うのよね。だから手は引くと思いました(姫神さまシリーズ思い出して泣けてきた)。北条はこれを機会に難攻不落の越後ゲットできたらおいしいし武田今川が崩れているから好機だったとは思うし。

 

景勝様って霊の存在を信じていないと言うより「だからどうした」派である気がします。彼あんまり動じなさそう。直江兼続もな。

景勝様と景虎さまがうっかり乱の後の越後で会った話好きだったんだけどな。どこいっちゃったんだろ。

あと景虎さまを景勝様がある屋敷に閉じ込めてゆるやかに暮らされてるんだけどそこに直江がくる話とかな。

私この二人には戦ってほしくなかったらしい。w

ただどうすればよかったのかなあとは思うと、謙信が関東管領景虎へ、越後上杉は景勝へって出来たのかしら?という問題にブチ当たり、そうこうしているうちに秀吉とかが出てきて全てを壊して行く気がしてなりませんw

景虎さまは北条に帰ってもあまり居場所はなかったと思うしなあ。むむ。

だいたい北条との同盟が破れてるあたりで今更な感じはある。越後の胎内でうまれかわれよという謙信公がGacktで再現されてしまっているが私の中では。あと雪ズボが頭を巡って困る。

つまり最初に動かなかった景虎さまが甘いって説もあるし、あと景虎さまが景勝に頭をさげる方法もあった…んだろうか…。うーん。それでも結局景虎さまは殺されてたような気がする。越後の身内への辛辣さは尋常じゃないからな。

 

鮎川って昔景虎さまサイドだったんかーい!!!今となってはただの直江のストーカーだからうっかり忘れていたわ。

御館の乱は、Gackt風林火山の紅白忘年会思い出しますね。あれ…なんつーか…楽しそうでしたねw

 

いくつもの自我が溶け合う場所に、死んだら行けるのだろうか。それは魂の消滅とは違ったのでしょうね。

ここで景虎さまが素直に身を預けられなかったのが…なんか謙信公の心も傷つけたような気がしますが。

謙信公は「正しき」って言葉をよく使いますね。直江が「正しさ」について考えているのとは対照的です。この「正しさ」をずっと火輪まで景虎さまは失わなくて、四国編で再構築する羽目になったというのはすごい流れですよね。

そう考えると信長が勝手に冥界上杉軍を消滅させたのはなんか…カタルシスが欲しかったぜという気もしないでもない。いきなりもう誰もいないとか言われてもねえ。冥界上杉軍を指揮して信長と真正面から戦う景虎さまを見たかったぜ。ベタが好き。

 

これいつか越後から国譲りになったときもさあ、景虎さまが景勝様に会ったとしても「あ、今の今まで忘れてたけどおまえと戦ったね」ってことになりかねないなあと思いました。邂逅編最終話読んで。

「そなたは北の守護神を継ぐものだ」。。謙信公はっきりしてー!!!!!

仏との結縁。圧倒的屈服感。ちょ、毘沙門天何してくれてますの…。すげーな。でもここまで深く愛されていたからこその、あの時調伏出来なくなった瞬間の荒れっぷりもわかりますよ。いわば十二国記での陽子が冗祐に「私はずっと見てました」って言われたあの安堵感でしょ?あれがなくなってしまうとか寂しいしもう肯定されないっていう…ずっと天に肯定されてきた人にはつらい仕打ちだと思いました。

 

邂逅編の勝長様まじでただのおとんである。

勝長様昭和篇まではあまりなんとも思っていらっしゃらない様子でしたが直江と景虎に関しては。それでいきなり本編になったらあの登場とかひどくない?やっぱりひどくない?

 

とりあえず実家に帰るので今日はここまで。皆さまよいお年を。