六番目の小夜子

六番目の小夜子はどっちかというとテレビの印象が強い。
問答無用で美少女、というツムラサヨコ役を栗山嬢がしていたのはある意味完璧であった。
他の鈴木杏ちゃん(まだスレンダーだった頃の)とか関根秋が山田孝之だったこととか。
一番笑ったのは育三郎が出てたことですよwww

でも確かそこまでミステリ色は強くなくてホラー色が強かった気がするんだよねえドラマの方は。
小説はミステリというかノリとしてはネバーランド
出せない手紙を捨てられないのは終わりにしたくないから。

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

  • 作者:陸, 恩田
  • 発売日: 2001/01/30
  • メディア: 文庫
 

関根一家のサヨコへの関わり具合は異常ですが春も夏もあんなんだから秋があんなんなのもわかる気がする。
そして鍵は加藤から秋に託される。サヨコは手を下さない。
結局話は受験に戻るのよね。サヨコ伝説がどうであれ、受験の、つまり3年の終わりにはサヨコ伝説は彼らにとってはあとのものになるわけよ。もうなんともないものとなってしまうわけ。それがちょっぴりさびしいところはありますけど、学校ってそういうものって黒川先生も思ってると思う。
ラストの黒川おまえそのせいで加藤が、感。

演劇自体が一つの舞台。みんなでやる舞台。これ迫力あるとは思いますが、そこでジムノペディ流すのは卑怯ていうかさらに怖くて泣いちゃうと思う。

「男の子なんて、すぐ自分たちだけで夢中になって、背中を向けて走って行っちゃう」これ恩田陸の男性観を非常によくあらわしているよね!いつもこういう感じだとくにせっちゃん。