デスミュってシェイクスピア作品だったんだな

これまで浦井・柿澤の夜神月しかみていなかったので、夜神月を等身大の先導者としてみていたのが、浦井君がリュークに復帰した(かつ自分の年齢があがった)ことにより、はじめてデスミュってシェイクスピアだったんだな…とわかった。最初からそういう話だったよね、みる人の視点がかわるだけで物語が全然違ったように見える。「そして誰もいなくなった」かあーって思ってた最初の頃の自分(10年前!?)

やはり浦井健治、信頼の浦井。浦井健治がいることで作品のテイストが変わってくる。吉田さんのリュークには父性を感じ、だからこそ月の遅れてきた反抗期にうまく合致してしまったのではないか、というのが吉田×浦井だったのですが、浦井×清史郎(あ、清史郎回です)ではもっと「死神」。どこか甘えがある清史郎君の「こいつまじで味方じゃないよ」に対して、本当に味方じゃねえが?みたいな…リュークとしては正しいんですよね。ラストの、「じゃあ二人で無敵だね☆」に対して、また一緒の退屈が戻ってくることを悟って物語を終わらせる。退屈だしなんにも残らなかったしつまんなかったなあ、って。シェイクスピア作品すぎる。デスミュ、そんな話だったのか…(最初、月とLしか目に入らなかった)

あと存じ上げなかったが浦井健治、こんなにダンスうまかった?!ミサミサのライブのダンスは浦井健治にしか目がいきませんでした。

前に笑う男、現在の日本情勢から考えても全然笑えねえんだよなあ、って話がありましたが、デスミュも全然笑えない。10年前以上にSNSが力を持って、ついに学校の暴力事件がSNSを通じることで対応が早くなるというところまできたなかで、もうデスノートはリアリティがあるところにきています。年齢があがることにより、夜神月の厨二病がやっと肌身に感じることができるようになったので、これはやばい…(とめることができない現実も含め)という気持ちになってきました。

今までのLの中で一番強そうだった三浦宏規。月の2人が身長低くて強そうじゃないので、歌唱力も相まって強そうだった。このL、月を殴り殺せる(物理)。Y軸の三浦宏規、テニスシーン、今までで一番動いていたLだったしあの腹チラ確実に跡部じゃん。歌唱力がどんどん伸びてきて演技力も追いついている印象があるので、このまま育っていってほしいですね。これこんな歌だった?みたいなところあったから確実にリズム感はてぺたんよりよいと思う。

浦井×柿澤×小池のときに、舞台稽古場で小池があまりにも陽、一方浦井と柿澤があまりに陰な写真を撮影していたときにこの2人配役逆では?と思ったが、今回もそうなので意図的にここのテイストは逆にされているのかもしれない。三浦宏規、カテコでも陽キャであった。

安心と信頼のはまめぐさん。予定された涙腺ビーム。お母さんみが増していたな。レムとミサミサは初演はシスターフッドだったけどもう今回はお母さんでした。お母さんだからこそ、ミサミサがその手を振り切ってしまったのもわかる。レムはミサミサをお母さんのようにマントでそっと抱くけど、月をマントで抱くリュークはお父さん感なかったな…(まだいう)。吉田さんのときはリュークからレムへの愛情がなにかしら感じられたような気がしていたけど、浦井君はどちらかというと「ルール」に厳しい。外れたことをしたら当たり前のように訪れる消失、その予測がついているのに、なぜそんなことをするのか、というところが理解できない。それが退屈につながるんだろうし、それを超えたところにある「愚かな愛」はリュークには結局理解し得なかったんだろうなと思います。

加藤清史郎君は身長がたりずさらに猫背なのでそこだけはなんとかしてほしいですが、るろ剣以来(たぶん)で台詞も走らず歌の高音もだいぶ出るようになっておられた。しかしうらいくんやかっきーが東大生です!みたいな、久坂玄瑞的なところがあるのに比べて、どうも普通の優等生感が拭えない。ツッコミ役してほしいな。なので今までで一番DT臭がする夜神月でした。なので天才な俺がノートをつかって世界をかえるぜ、という扇動者というより、あっ陰キャが無敵になっちゃった…みたいな1幕目でした。いや改めてみても原作月、あほだからこれでいいんだろうけど。話として成立するためでしょうけどあまりにも隙があるよね…。2幕目はそこから冷徹な戦略家になっていくストーリーですが、やっぱり隙があるので、「フハハハハ!」みたいなこと言わなさそうでした。笑