夜が囁く 真・霊感探偵倶楽部(8) (講談社X文庫ホワイトハート)
- 作者: 新田一実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: Kindle版
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笠井さんの絵がこんな頃か…と思うとこのシリーズやっぱり長かったんだなって思います。それを完結させてくれた講談社神。
最初の竜憲の「スタッフロールをぶっちぎることは余韻をぶっちぎることだ」という怒りには共感できます。わかる。別にあんまり役者さんとか監督さんとか見てないけど、あの音楽が流れてきてぼーっとできる時間がほしい。現実にかえるために。
「子供を育てない哺乳類がいればみてみたいものだ」「育ててもらった恩を感じろと強要する親も人間くらいだろうな」
この少年(今回の犯人)まじ怖い。つまり言い方を変えれば命がけで生んでもらったってことになるのではないかい?
大道寺の関係者で、関東の要である大道寺の若の近くにスサノオがいることが理解できなくて、憎くて?大輔、というよりスサノオを殺そうとした。でも彼の蠱が呪いの電話の主を食いつくし、結局溝口が口を閉じたことで大輔に知らされることはなくなった、と。…おーい!私らも消化不良でないかい!
ま、シリーズものやし。そしてこの真・霊感以下略で黄泉に還るわけだから…、そっか、その伏線か。
かがみんが出てくると和みます。主に蠱がかわいすぎて。私もほしいっすあんな可愛い子たち。この子たちが竜憲を見つけるわけですからあなどれん。
スサノオが一度竜憲を持って行きかけてちゃんと大輔に返したって方が驚きです。姫様をもうちょっと寝かせてあげようと思ったのか、大輔に喝入れようと思ったのか。なにこのツンデレ。スサノオと姫様は本当に純愛すぎて困ります。一歩間違えれば直高じゃないか。