容疑者Xの献身

いつ最初の爆破事件に結びつくか楽しみにしてたのにー!!! 

って感じで見終わりました。私は正直東野圭吾は「放課後」がハズレだったので原作を読もうと思わないです。(最近ミステリ自体読もうとしてないけど…)でもこの映画、地上波で放送してたので見ました。

一応ドラマもちらちら見ていたんですが、ガリレオってシリーズなんですよね?そのシリーズの中であえてこの作品を映画化するっていう発想がよくわかりませんでした。ドラマは、湯川のきらきらした発想があって(やたら数式が出てくるあれ。関係なかろう)物理実験があって…という、湯川教授が物理学者であることが事件に重要である、といった感じで面白いんです。映画はそんなこと関係ない感じで??と。

 

石神が「あなたはただ、事実を告げればいいんです」って言うし、お友達と会った話まで出てきたので、これは殺した日が間違ってるのだろうとわかり、最初はこたつで死亡推定時刻を遅らせたのかと思ってましたが、よく考えればホームレスが一人いなくなってたな、と(映像だとわかりやすい)気づいて、あ、殺したんだ、とわかりました。

でもその靖子(この名前にもちょっと吹いた)の元夫の死体を「おそらく、ばらばらにしてどこかに捨てた」と適当なこと言ったときはちょっとあーあ、って思いました。そこまできっちりやってこそじゃないのかなあ。(だからこそその死体をごまかすためにあの冒頭のフェリー爆破事件まで起こしたのかと思っていた…)

 

ただね。別に湯川先生主役じゃなかったな。って。それがよかったのかな。

湯川先生が靖子さんに言わなければ、石神は幸せだったんじゃないのかな。

探偵は、事件をみんなが幸せになるように解決するのが仕事。(by夢水清志郎

ましてや、「痛みに耐えられないのなら…」っていうのはなぁ。。内海さんはしゃしゃんなwwって感じでした。

 

堤さんの、演技が、ぱない。天才数学者であった。数学の美しさだけ追及していたのに、親の介護のために、数学のこともわからないような高校教師になって。一方で天才物理学者である湯川は、今も大学教授になってばりばりやってる。この比較が、やけに悲しい。(雪山のシーンはなんだかわからんかった…ごめん;;)

でもとりあえず、幾何の問題だと思ったら関数の問題だったなんてよくあるよね。大学受験じゃ。ひっかけかなあ…?

 

ax^2+bx+c=愛。愛ってよりはiなら、複素数で答えが出たのかな。(そういうものでもない