いつかマのつく夕暮れに!

 

いつかマのつく夕暮れに! (角川ビーンズ文庫)

いつかマのつく夕暮れに! (角川ビーンズ文庫)

 

 

「…どこにいる」むしろ全て自分が取り仕切ればよかったのだ。

グゥエンがユーリを探す時に焦ってるのがいいです☆お兄ちゃんや。

そんなグゥエンをフォローするのがアニシナちゃんだと思うの。こうでもしないと動かない男だということを、誰よりもよく知っていたからだ。

この時のグレタの説得というか訴えは甘いけど、本人の経験に基づいているから可愛いなとも思う。

そして「他の誰が聞きたくないと言っても、私はあなたの話を聞きますよ」と言ったギュンターも久しぶりに格好よかった。彼だって戦時中の話は思うところがあるだろうけど、それでも陛下のお役に立つという一点で行動を間違えないからいいと思う。

ていうかシュトッフェルはどうしたんだろうか。

 

「月となりますように」って。いやまったく彼のアニメ好きには困りもので、あの時もきっと昔のガンダムの…

マニメでは誰にも追われていなくて、太陽に向かって明るく「太陽となりますように」と言うことが出来たけど、原作ではそうじゃなくて、「いつまでたっても夕陽がささないから」って理由だった。原作ってしみじみシリアスだなあ。

 

で、これだけは言っておきたい。

「やっとつかまえた」「そうしたら、一緒に落ちてやる」「僕を信じろ」

会って数十秒しかたっていないのに。←ヴォルユすぎる。

「もう本気で泣けるだろう」

「王になれるのは、その資質のあるものだけだ」

おれの欲しい言葉を探し当てる。

「お前には、それがある」

 

ここまですっごく感動したんだよ。いや原作がコンユだってことはいかな私でも知っておりますし、実際コンユにハマりにハマった時期もありますのでどうとも言えませんが、だがしかしこのヴォルフラムの男前さはどうだマジで。

夕暮れにってことは「太陽となりますように」が主題ということはわかりますが、なんだようコンラッドよりもヴォルフの方が格好いいじゃんか!と絶叫してみます。

 

ノーマン・ギルビットの仮面をかぶるものは、もはやおれしか残されていない。

だからどうしてその結論になるし、と読んだ最初はマジで首をひねったものです。どうなんだこれは。もう皆来たんだからとりあえず村田さんを安全な場所に連れて行ってあげましょうよ。国に帰りましょ。あんた王なんでしょ!

そりゃ有利の性格上こうしか出来ないのはわかっていますが、だからってねえ。