キル・ゾーン10 グッドモーニング・ボルネオ (集英社コバルト文庫)
- 作者: 須賀しのぶ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: Kindle版
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キル・ゾーンの番外編を読みたくて、正確にはヴィクトールとユージィンのダンスの絵が見たくて、借りてきたらこれじゃなかった。あれ?
章名からして素敵だと思います。「赤道直下の女王様」「女はつらいよ」「男もつらいよ」って。。
ていうか題名からしてhairsprayの最初のナンバーか。
エイゼンが好きな私は、彼が珍しく普通に人間を心配していてくれてなによりだと思います(真顔)
「女をなんだと思ってるの?」「神様が創った最高傑作」あんたそこまで言い切ったらご立派だと思う。でもこいつのこの性格で子供なんて出来たって、絶対不幸になるだけだからやめておいた方がいいと思います。相手の女がメイエとかそれくらいでない限り。
「死に急いでいる」というティナに見抜かれるようじゃ終わりだとは思うけれど、エイゼンがかつて「鋭くていやんなっちゃうわ」(何故オネエ)と思った相手はメイエちゃんなのかしら。
「もう罪の意識とか、そういうもん飛び越えて、ただ空を飛びたいんだよ」
エイゼンそれは一体どういう経験からきたのでしょうか。。
でも須賀さんが書く空のバカヤロー共の美学は好きだ。自分で操縦するとなったら、空は飛びたくなるんかなあ。
「リグとティナは、キャッスルの中では永遠に、幸せなのだ」
お伽話とわかっていても、もう行く末をどうにもできないなら、永遠に幸せでしためでたしめでたしでいた方がいいってことを、キャッスルはちゃんとケリをつけていくから、生きていけるのかもしれません。
コンスタンディノーブルの陥落の話は格好いいね!ていうか親衛隊って名前からしてぶっ飛んでるよね!