夏の夜の夢は幽けし

中原中也が大好きって言えるのはこの本のおかげです。大好き。でも最初に読んだ時は小林秀雄が好きだったように記憶しています。一番好かれそうだもんね秀雄。どっちかって言うと中也は人を選ぶよね。

長谷川泰子のことといい、子供への無償の愛といい、中也はある意味子供みたいな性格をしていて、でも大人の知識を持ってしまった人だったんじゃないかなと思います。

太宰なんてなおさらだけどね!でも駆け込み訴えがやばいからもうなんでもいいよ。

そして芥川先生。おおおおい!すべてのことに完璧であろうとして疲れてしまうあの人!そ、そうなの。そうかしら?(←イメージとの落差があったらしい)

 

出会いで乱闘してますが、つまりあれですか中也のツンデレが過ぎたから八つ当たりを受けたってところですか。間違ってない。

中也はともかく、草野がその場にいたとか萌えませんか。萌えますよね!私草野大好きなんだよ。って好きな人しか出てこないくらいの勢いなんだよねこの本。井伏は除く。

それにしてもこれだけ精神的にも肉体的にも死にそうな男が、芥川賞がどうのとかいう話で必死になってたかと思うと、悲しくなってくる。今は太宰の名は売れているからともかくね。

中也のアパートで待つ太宰とか、どこの従順なわんこですかあなた。

 

にげるな、すべてをさらけだして書いてみろ。

…そんなことしてたら響生みたいになっちゃうわよ!(関係性としては榛原と連城と一緒なんだなあ)

 

夏の夜の夢は幽けし (SHY FANTASY)

夏の夜の夢は幽けし (SHY FANTASY)