最終巻。オチを知っている身としては、「あたしやっぱりナルのことが好きだ」という麻衣に「いやだからそれはジーンですよ奥さん」って心の中でツッコミを入れてしまうけれどね。
あとやっぱり安原さん怖い!安原さんとぼーさんのナルを追いつめていく様は本を読んでも怖かったけどやっぱり怖いっす。
麻衣の恋のラストはなかなか…すごかったんでないですか。ラストという気持ちすら麻衣にはないかもしれないけど。
「一人でも恋はできるから もう泣かない」って。待ってその結論はなんか駄目なような気がするんですが。
だって「好きっていう気持ちは 相手のこと忘れるまで続くんだよ」って。それは死んだ人に対する唯一の報い方かもしれないけれど。麻衣は哀しくないしいいかもしれないけれど。もったいないなって思います。
そのあとに悪夢の家の話で所詮ジーンは迷い子っていうね!あの子ももう100年くらい生きて麻衣とらぶらぶしてればいいよ畜生!
この巻で「マイナスの気持ちが大きくて沈んでしまう」とか「死んでいる人の自我はとても薄い」って言うジーンは、自分のことも重ねていたのかと思います。だからナルは「バカかあいつは」と言っているんでしょうね。
最終的に麻衣のプラスの気持ちでジーンが浄化するとかそういうラストじゃなくてよかったです。それでは麻衣はすっきりするかもしれないけど、好きな人をその手で送るってどうなんだって感じだしね。
「ほんとうに、ほんとうに、きれいだったんだよ」
麻衣の恋はそのうちナルとくっつく二次創作は多いですが、この巻を読んでやっぱりジーンと添い遂げて欲しいと思ったような。いやでも最後のナルのデレも捨てがたかった(どっちやねん)
あっでも、ジーンが言いたかったことってなんですか!
帯を最後に感慨深く見ていたら、「原真砂子 くぎゅう」って書いてあって一番びっくりしました。そうだったのか。
あとおまけ漫画。ちょwやぶからstickなナルさんとかどうなんですかww