相国寺 養源院 2016.1

現在自分の中で勝手に禅宗ブームなのですが、京都が50回記念京の冬の旅平成28年が、臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱にあたることにちなみ)ということで色々特別公開しているので行ってきました。

ちなみに今回は行ってないんですけど、六道珍皇寺ではタカさん伝説の井戸も公開されているそうなので…タカさんファンは必見です。
時間があれば行きたかった。

相国時自体は以前に若冲展で訪れているのですが、その時はロクに見て回れなかったので。
ただ雰囲気がすごく好きでした。
まるで魏のように、整然としていて、静謐で、京にある名のある寺院とは思えないくらい空気が綺麗です。

目当ては養源院の秘仏毘沙門天像」。毘沙門天とくれば行かざるを得まい。
像高約170cmっていうことで、あら意外とお小さい…そしてお腰が細いしなんだか性的。
夢のお告げなんかしちゃって、寂しかったのかしら?というような毘沙門天です。可愛いというか青年。

薩摩藩と縁がある寺で、戊辰戦争の時藩の野戦病院となり、日本初の外科手術が行われたとか。
西郷従道も手術受けたらしいです。(解説で西郷隆盛の弟って言われてるところが泣ける。従道さまも十分頑張ったわ!)
いやしかしこんなお寺で野戦病院とか!
新撰組の時も思ったけど、松本良順様頑張ったよ、こんな清潔感のないところで本当に頑張ったよ!!
ちなみに建物の柱に藩士たちが思うように動けないいらだちに任せて付けた刀傷がありまして、ええさすが薩摩の藩士の八つ当たりですよ本当にあいつらは!!

近衛家のゆかりの場所なんだーと思っていたら(今の私は近衛家と言ったら信長燃ゆの近衛×信長しか思い出せない)、近衛さんって篤姫の養父か!そりゃあ薩摩ゆかりのお寺だわ!
長州の毛利もだけど、薩摩の島津も、400年の歴史がすんごいよ。関ヶ原なんてメじゃないわ。

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若冲の弟子が書いた黒梅図。最初から白い梅を残すように、薄墨と黒墨で書くあたりがとてもロック。
このあたりの説明はお姉さんがしてくださったのですが、これ結構お金かかってる(人件費的な意味で)と思うと毎度毎度600円取られるのはまあしょーがねえなあ@八戒といったところです。