郡上八幡の洞窟

名古屋からほど近い、むしろ下呂に宿泊する人の方が多いんじゃないかしら?な、郡上八幡に行ってきました。

郡上I.C.で高速から降りると(名古屋から¥350+900、1時間強)、「美山鍾乳洞」と看板が出ていたので行くことにしました(無計画)
今回のナビの名前は通称まどかちゃん。「この先カーブです」とかわかりきってることは言ってくるのに、急に目的地を変えたり道を間違えたりすると反応できなくなる子です。
ちなみに美山鍾乳洞までの道路はなかなかぐねぐねしていました。私はスイスを思い出しましたね。
立体迷路型鍾乳洞と書いてありましたが、中はたいして迷路ではありませんwそのまま道なりに歩いていく普通の鍾乳洞です。ただし、次に行く大滝鍾乳洞よりは観光地化されていないので、自然のままの(に近い)鍾乳洞が楽しめます。
¥800ですがHPで割引券があります。

鍾乳洞は一年を通して気温が一定という噂がありますが、まさしくそうです。まだ雪が残っている外と比べてずいぶんと暖かかったですね。
このあたり一帯は昔(2億5千年ほど前)海の底だったらしく、様々な化石でも賑わっているようです。
それにしても、地形に名前をつけた人は一体どのような人なんでしょうか。
「学術的に貴重なので触らないで」という看板をよく見かけたので、もしかしたら学者さんなのかもしれません。なんてロマンチ。
「仙人の乳房」って。その発想がまさに天衣無縫です。太古のロマンを追うだけはある。
「月光殿」って、中華モノの別宮の名前として普通にありそうです。
「真珠の滝」は、滝というか水がぴっちょんぴっちょん垂れているだけで、これは枯れたのか、そもそもこの粒一つ一つが真珠なのか判断に困るところでしたw
なんかね…意味もなく「明かりが見えたぞー!」って死亡フラグを立てたくなったよ出口が見えた時は。
昔沖縄に行ってガマに入った時も、周囲が暗闇だったので同じようなことを思ったことを思いだしました。

出口は上にあるので駐車場まで降りて行かなければならないのですが、上からは御岳山が見えます。
しかし見える光景は本当にTRICKっぽかった。「鬼谷」という名前があったあたりがますます。山田奈緒子が出てきてもおかしくない。

さて、またすさまじくぐねった道を行って今度は大滝鍾乳洞に行こう…としたんですが、到着もしていないうちから何故かまどかちゃんは音声案内を終了してしまったのです。何事。
まるで獣道のような県道(本当に針葉樹の葉が腐葉土のようになっていたものが道に散乱しているんです。これはすべりそうで怖い)を通ってしばらく行くと、「縄文洞」の看板が見えてきました。
縄文洞はミステリーツアーをしていて、コナン君と少年探偵団になってみよう!と(大学生にもなってなんてことw)入ろうとしたのですが…どう見てもやっていません。洞窟内は真っ暗。洞窟内の証明を全て落とし、順路表示等を無くして、洞窟内を懐中電灯の明かりのみで探検してもらうツアーで、中にはどうやらコウモリもいる模様。
…かつて真魚が悟りを開いた場所でコウモリがトラウマになった私は、速攻で逃げてしまったのでした。
時期外れなのはわかりますが、せめてHPに一言書いておいてくれればと思います。今やってないよって言ってほしかった。コナン君を夢見た私の立場はいったい…

今度こそ大滝鍾乳洞に向かいます。同じくHPに割引券があり¥800になりました。
チケットを買うと、鍾乳洞の入り口までロープウエーで連れて行ってくれます。ここもスイスのようだ。
大滝鍾乳洞はどちらかと言えば観光地化されているので、入ったらこうでした。地下シェルターのよう。

大滝鍾乳洞はこの周辺の鍾乳洞の中でも水分が多く、従って泥が洗い流され白く透明度が高くなります。確かに美山鍾乳洞と比較して透明で綺麗です。(ただ人の手は多めに入っています)
「月光石」と「天上界」。確かに美しいが…「天上界」とまで言われてしまったよw
赤い鍾乳石。他の鍾乳洞では見られない色です。
雨水は空気中のCO2により弱酸性の地下水となって、石灰岩や鉄分を溶かして鍾乳石を作るため、沈殿したFe(OH)3が空気酸化をおこして様々な赤味を作り出すのだとか。へえ、としか言いようがありませんが、確かに赤いと興奮します。
確か右は「赤鬼の爪」とかそういう名前がついていました。
また大滝という名の由来の滝。高さは30mありますがその位置は地表より60m下にあるそうな。あんまり綺麗に写真は撮れなかったのですが、本当に大きくてびっくりします。鍾乳洞の中の滝ってすごいレアだよね。

鍾乳洞の外には須訪大明神を祭る須訪神社がありました。諏訪、じゃないのね…?
それにしても、人の手が入っている洞窟ならともかく、懐中電灯しかなくて、地図もわからず、挙句が友人が殺人犯に撃たれて死にかけているような状態で頭を働かせた少年探偵団は偉大だとマジで思いました。小学生とは思えない。

さてそろそろお昼もいい時間で、お腹もすいてきましたので、郡上八幡に向かいます。
お昼をそばの平甚でいただきました。
おすすめ、「もちもちそば」。もっちり、つるっとしているというのは伊達ではありません。
ゆであがったそばを、郡上の湧水で急激に冷やすことによって活を入れ、腰を強くするのだとか。
別のお客様が「ちょもらんまそば」を頼んでいらっしゃいました。確かに4人前がこの値段ならお得ですがいやだからと言って。喫茶「マウンテン」を彷彿とさせる光景に、ああここは名古屋が近いものなあ、と思ってしまいます。

食べ終わるともう15時。お宿に向かいます。吉田屋さんです。しかも旅館vホテルが隣接していて(というか増設したのかしら?)そちらの方が安いのですが、まあせっかくだし(単に予約した時のテンションが高かったから)。直江なら妥協しないところだしね(←
わんちゃんが出迎えてくれて、仲居さんがお部屋に案内してくださいます。
ホットカーペットとか久しぶりに感じました。お部屋にトイレがついていなかったり鍵がアナログだったりという旧式なところはありつつ、おもてなしでカバーしてくださいます。
しかし今考えると岩風呂どこ行ったw入ってないwwwもうちょっとよく旅館を探検すればよかったと思いました。

郡上の城下町ではおひなまつりをやっていまして、その企画の一環として郡上八幡博物館で甘酒がもらえると聞いて、とりあえずそれは行かねば、と腰をあげました。
郡上は水の町と自負しているように、町中にたくさんの湧水があります。外水も半端なく綺麗です。のどかだ。

博物館の受付のお姉さんは色々観光について教えてくれます。博物館とお城の共通入場券があるので、そちらで入りました。郡上八幡はたいていの場所が9時から16時30分まで営業、なので注意が必要です。
郡上はまずお水なんだなあ、と。川に飛び込むお祭りが昔はあったらしく、4階くらいの高さの橋から飛び込んでいました。怖くないのか…。

東氏の血は千代に引き継がれたのだとか。
そして郡上と言えば、私の遥か昔からの憧れ、凌霜隊の朝比奈茂吉。
白虎隊とまざって見たので、彼が17歳でも全く違和感がなかったのだけれど、そんなことなかった。彼は息子だからって理由だったんだ。
…でも隊の中でも最年少クラスの彼と、きっとデキる男であろう副官や参謀とのやりとりや、一般兵士(17)とのやりとりを考えるとちょっとにやにやする(←

あとは郡上一揆についてと、郡上にまつわる伝説。
350kgの岩を持ってきた力自慢の男が、奉行に褒められて感激のあまり死んでしまったり(どういうことなの…
お酒が大好きなおっさんが酔って川に転落したにも関わらず、わしゃ酒樽と心中したいと歌ったとか。
城の一番大事な柱が立たないので、美しい娘およしを人柱にしたとか。(ふたり牡丹…)牛鬼か…。

郡上と言えばやはり、郡上のおどり。ビデオを見てとりあえずヤッチクは踊れるようになりましたw
そして郡上の土雛約500体。の中からある2つの人形を探しだしたら景品がもらえます。いただいたのは白山のまっぷるでしたv

博物館を出て、町をふらふらします。
名水百選のうちの一つ。こういうふうに明かりをともすので綺麗です。
でも水をまつった場所より川が綺麗と思ってしまった私w

郡上豆腐、時代屋大國の葉なんばん(これはとうがらしなので辛いらしいです)。上田酒店、大黒屋のみそ。桜間見屋のニッキ。
上田酒店のおじさんには本当によくしていただきました。というか郡上の人はお喋り好きなのかしら。お店のお酒をことごとく試飲しました。(どぶろくウォッカが一番好みかもしれん)お昼をいただいた平甚がやきそばがうまいとか、色々教えていただきました(もうちょっと早く聞いてれば…)。スナックムーンがいいとかなんだこれひっかけられたのか?w