- 作者: 雪乃紗衣,由羅カイリ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 文庫
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私のためにあるような一冊だなと思いました(真顔)
ぶ厚い…!
そして表紙がただの親子に見えました。双玉ファンにはたまりません。
闇(上)はたぶん絶妙に死にたくなるような引きをされると思うので、私は読まない。何があっても(下)が出るまで読まないから!
だって、一応、信じてるもん皆幸せになるって!題名が完全に裏切ってるけど。
というわけでお兄さんたちの青春編です。っつーか双玉の出会いです。この頃のいちゃいちゃをもう一度。
燕青さんは5歳でそんな環境になって、もう生きるしかないってなったのに、今なんであんなイイ男なんだろう。
…忘れるというのは、時にものすごく有用なんだと思います。彼は色々なことを頑張って忘れていた。そして壊れる、っていう燕青に一番似合わないような文句でもって評されるように、憎悪に塗りつぶされて剣すら持てなかった。
南老師は仙なんだと思いますが、それでも仙であっても関わろうとして、そして燕青がいなくなったら心底悲しいって言ってるの。それは薔薇姫と同じ行動なんじゃないかしら。
そしてそんな燕青さんの運命を変えた星であるところのセイ。太陽の狂気を呼んだセイ。呼んだって!!(ていうかそれはセイじゃなくておにいちゃんの方ではないだろうかと思ったりしたのだが、まあいいや双玉ばんざい!)
萌え過ぎて死にそうです。なぜだろう、誰かが呼んでいる気がした。
黎深はもしかして盗賊に入って燕青みたいなのと出会っていたら、タカビーって認識できたのかしら…あ、百合さんがいたか。
茶様は(もうこれでいい気がする)素敵すぎるので英姫さん結婚してください。(ちょ)
でもはじまりの風のこと考えると、茶様もなかなかアレな方だったよね。
つうかもう告白していいですか。
私セイ大好きです。これが萌えだ。
双玉大好き。大好きです。この頃の記憶が彼らにとってはどうなっていようとも大好き。
だいたい扉絵のセイとかそりゃ襲うしかないですよね…!
愚かで傲慢で、どんなに薄汚れても自分は特別だと思っている生娘のようなセイ。劉輝と、『生き延びなさい』の言葉だけで生きていた。(最初このセリフはどっかの茶家の若造の台詞かと思って心底どうしようかなと思ったよ!よかったうっかり朔静に走るところだった)
『おまえの願いをかなえてやるよ』清苑でさえ気付けなかった願いを無意識のうちに汲み取っていたなら、燕青と清苑の願いは一緒だったんだな。そして弟属性と兄属性。いい相棒や。
生まれた時から生きてきた場所から放り出されて、どうすればいいのかわからない清苑はまだまだ若いっすね!ちなみに同じころ、藍家の若造が同じように放り出されたと思うと胸熱。この茶州での騒動を藍家の三ツ子が知らないはずはないと思うんだけど…あれかな、清苑を忘れさせたかったのかしらね。
「全部終わったら行こうぜ。お前が笑えるとこ。俺がぐっすり眠れるとこ。…誰も殺さなくてすむとこ。」
そんな夢のような場所を探しに。
一緒に行こう。
行ってあげてよ静蘭!でも彼らは今、行くんじゃなくて作る方になったから、それは成長だね。
どうでもいいけどこういう台詞は40巻を思い出すから控えてほしいですよね(勝手な感想)
ってことはつまり、この時代静蘭さんは南老師の手ほどきを受けているってことですよね。なんてこと。
すべての願いは自分の力で勝ちえなければ意味がない。
生きるために戦った、剣を抜いた、人を殺した、なら俺はそれを許す。誰が何を言っても、そばにいてやるよ。
いてあげてくださいよちくしょううううう!いやそりゃ今の彼にはもう居場所もあるし、そんな子供ではないし、「清苑」でも「セイ」でもないのはわかるんですけど、ほらやっぱり双玉萌えだから!
最終巻が出る前に思う存分萌えておこうというたくらみです。
「行こうぜ」という燕青の言葉は、そのまま、セイから燕青への言葉にもなったんだな。ていうか清苑はもう本当に劉輝好きすぎですよ。お手玉はあなたが持っててくれたのねありがとう!
一緒に行くの、そんなにハードル高かった?って聞きたいわ。やっぱり護るためじゃない。自分じゃない誰かでも護りの性だよねセイも。刀を抜くこと。刀を捨てること。燕青には南老師がいたし、セイには拾ってくれるがいた。
セイとともに、自分の恨みを綺麗に自分の中に沈めてしまった燕青って、すごいですね。双玉的な意味で(台無し)
あと本当にどうでもいいかもしれんけど、双玉ばんざいだけど、晁蓋瞑祥萌えもすごいものがありますよね。どんだけ瞑祥は晁蓋のこと好きなんだって感じですよ。
そして「もう君のために生きなくてもいいかな」の流れで本気で殺したかと思ったじゃんー!そうかそれが燕青の変化ってことなのね。セイに傷跡消してもらったから。
お願いだからもう二度と一人にしないって約束、信じさせてください。っていうかもう最終巻ショックはでかいですよやっぱりね。青い旻を見ると死ねないなら、あなたはいつでも旻を見ていてください。
…双玉話でえらいスペースととった。
鈴蘭は最初の独白は儚い女性だったけど、見事に毒のあった人でした。怖い。
お互い愛していたと思います。でもこの二人は愛し方が見事でした。ツンツンが揃うとどうにもならないといういい見本ですね。やはり清苑には燕青しかいなかったのでしょう(真顔)
鈴蘭は静蘭の今を見たら、ああ、ってちょっと微笑んでいると思う。それくらいの人なんじゃないかな。よかったね紅家になんの意味もなく拾われて。
藍家のガキは…えーっとまあなんつーか、今彼が逆らえない理由がわかるというか…
最初に女の子と間違えてたらそれは世話ないですわ。萌えてきた。
静蘭ってほんとーに、萌えの倉庫ですね!!
バカ様な彼がバカじゃなくなるのは長い年月が必要とかもう。
っていうかああああああああ!!!!お父さんがおる!素敵すぎる。そりゃ魅力的だわ。最高。自分の命でさえくれてやる。静蘭ってもしかして、王に心酔していた全ての人を敵にまわしかねない感じのことしたよね。
揺らがなかった鬼姫って女性を初めて尊敬しました。
そしてあのですね、鈴蘭さんのツンツンはなんつーかもう、本気で鈴蘭の咲く頃にですよ。最初は題名パクりやがって的な感じwだったのに、今となっては背筋に冷たいものが走るくらいすごい。
そうか素敵になった静蘭を見ても彼女はうらやましいから祈ってなどやらないのか。死の間際に自分の息子の変化を象徴するような花を想うなら、きっと彼女は愛していたんだと思っていいですか。
鈴蘭の君は紫家の傍流だそうだから、その冷酷さは紫さんの家から来ていると思いますよー。よく考えたら彼ってばすごい血の持ち主だよね。
そう言えば殺刃賊的な用事で茶州に引っ込んだんなら、燕青って清苑が流罪になったのにちょっと関わってるよね。まあいいか。今がいいんだからさ!
さいごの薔薇姫のお話。
縹家なにやってるんですか(暗黒時代とか呼ばれてまあ)。いや薔薇姫のせいってことにもなるのかしら?
このお話、なんで仙が関わるんじゃと思ってたけど、正直縹家も仙もなければずいぶん真っ当な小説になったんじゃないかしらね?
そういう意味ではうーさま!うーさまあああああ!!しんじゃいやあああああああ!!
そして、未来をつなぐことは出来るのかしら。秀麗は。だからもうなんつーか最終巻が怖いっつーねん。