夢十夜、第一夜

夏目漱石夢十夜。私は第1夜が好きです。
このお話を書いただけで夏目さんの勝ちはだだ上がりですよ。他に何してても許せるレベルです。

初めは、あぁこんなひとが旦那だったらいいな~、と思いました。
亡くなるまでがまたなんかもう、しょうのない人、みたいな感じで。(でももう死ぬんですもの。聞きわけて、みたいな)
でも100年待っていて、と言ってすぐに承諾してくれる、そんなところもいい。

それに自分が死ぬときに悲しみも湧かないくらい茫然自失としてくれたら、大丈夫かと思いますがその一方で、
迷子みたいな男を慰めたい、そんな感じはします。
そしてそのくらい他人に自分がかかわったんだ、大事にされてたんだと思ってうれしい、気がします。

そしてずっと待ってくれます。あぁ素敵。


で、もう直高変換したらどうしたらいいのかわかんないくらい幸せです(はい?)
いや、原作がこんな感じというか、100年どころじゃないですけど、直高です。
高耶さんっぽい。
あぁいう人です。あの人はああいう人。
そして直江もこういう人。100年はもう過ぎていたんだなって無心になれる人。最終巻からのイセの神官の流れで、私は直江をそういう人だったんだなあと改めて知りました。
気付いたら、がむしゃらに歩いていたら、自分が目指すところにいる人。
ううむ、彼も彼で、遊びをせむとやな人なのだな。
まあ確かにお戯れもたくさんなさった人だからなあ直江さんったら!!

 

夢十夜

夢十夜