夜行列車に乗って

わざわざ東京まで行って、そして寝台に乗るなどバカじゃないのと思われるかもしれない。まあ大概バカではあるものの、社会人一歩手前の最後の春休みにバカをやってもいいではないか。
というわけでやりたかったことをやってみることにした。
やりたかったこと→音の出る駅弁を食べる。1260円もはらって。

いやーこういうのって子どもがやることかなと思っていましたが、社会人になってはできないもの!これって光に反応してふるさとが鳴るらしく、ふたを伏せると鳴りません。だから黒いのかしら、なんて。

東京駅からまず青山霊園へ。計画性のなさが露呈しました。
私お墓っててっきり松陰神社レベルの想像してた!青山霊園ひっろ!まじ霊山に匹敵するところだったわ。東京の真ん中で遭難しかけた。
うろうろ歩いていたら癒しの大鳥さん。けーすけさんありがとう!!私けーすけさんいなかったらここに維新の人たちがいるって信じられなかったよ。
私は結局あれだけごちゃごちゃしてた人たちが一つの場所に眠ってるという事実に笑いを堪えきれなかったのですが、実際行ってみて吹き飛んだ。ちげーよやっぱばらばらだ!

ネットで調べて大久保さん会いに。なんかね、てかなんで亀?しかもこの灯籠の倒れ方左右対称ってことはデフォなん?
でもすっごい頭下げた。やっぱあの人の冷静さの…冷静さ、なんか違うか、でも内政も外交も、水戸が内憂外患と称した諸々の解決の足がかりを作ったのは彼かなって思うし、ブミにも多大な影響を与えたよね。まあ木戸さんとのどうしょうもない明治夫婦っぷりはね、うちの木戸さんがすみませんと言いたくなるけど(うちの?)そして本当にせごさあとのあれこれは木戸さんに謝れとは思うけど。

もうだいぶん疲れてたのでメトロに向かって歩いていたら、なんだか無駄にでかい墓があったので近寄って行ったら、大木さんだった。
おおきさんや…新政府最終兵器(おい)大木さんがいらっしゃった!!奥様と同じ場所に!
もうなんかご利益あるわ。と思った。
私は本当に法学系好きだわ。

あとふらふらしてたらおでんと噂のごろちゃんも。

勉強ばっかりしてると体力落ちると思いました。
ちなみにたまたま某政治家の母上のお葬式もやっておられました。さすがです。

乃木さんのお家は16:00だか30だかに閉まるので要注意。
でも乃木神社はちゃんとあいてました。
乃木さんは私には全く勝つ将軍のイメージはないのですが、あれもしかして世間的には乃木さんって常勝将軍とかなんですか??
乃木さんの資料館に行くとね、なんかもう筆跡が年齢とともに変わってないかと思う。私の中の乃木さんはうつ病なのですが(そして児玉は乃木の王子様)乃木さんだの彼だの彼だの(誰とは言わない)部下しかいない陛下本当にお疲れ様です。

あのね、陛下って本当に現人神レベルじゃないと出来ないと思う。比喩表現で神様って十分に言えるよ。介護してる方々が時々人間的に出来すぎていや神様やろと思うけど、同じ考えで。十二国記で王は政治をやめるのは禅譲した時だけど、陛下もそうなわけで、まじ当時の政治家がキレてすぐ引きこもったり(長州系!)陛下のために死にますとか言ってくるのを尻目に「天皇」であり続けなければならないというのは本当にいやもう頭が下がる。
やっぱり彼は元治元年に玉木文之進に入門しちゃったところから全てが始まったんじゃないかなって…。あの一族に関わると皆さまエライ苦労を背負うか苦労そのものになるかどっちかだもの!彼にいたっては両方だからね!!
報国隊一員として小倉で戦うって…まーじーかー…。下手したら高杉さんと触れあうこともあるかー(それよりガタとか市とかと触れあってたんだろうけどさ)
でももう日露で長男も次男も死なせてしまったから。彼には生きることは、明治帝以外に道がなかったんじゃないかなって。そう思いました。

メゾンブランシュ 750円のロールケーキセット。ううむさすが東京高いと思ったけどそもそも社会人として生きることが高かったのかもしれぬ。

お夕飯は桃花林でご飯食べましたー!美味しかったよん。
まあ久兵衛でもよかったんだけどね。でもね、お祝いしてくれて嬉しかった。なんだようそういうサプライズしてくれるならそう言ってよ!そのテンションじゃなかったからすっごいびっくりして嬉しかったわ。

22:00発のサンライズ出雲に乗車。これがやりたくてな!
「三月は深き紅の淵を」。
小さくてコンパクトな寝台にいると、世界はこのスペースで足りる気がしてくる。
夜という空間が移動するのが好き。
ちなみにタオルとか歯ブラシとか必要なものは渡してくださる。が、結局使わなかった。
みんなでごろごろする寝台もあるけどストレス溜まりそうだから個室がいいよ。