黒鍵

 

赤の神紋 黒鍵 (集英社コバルト文庫)
 

戒壇院の四天王、毘沙門天好きだったな。函館から飛び出てくるほどかと聞かれると落ちついてみれたし、むしろ月光に突っ込んで行く方向だったけど、やっぱり毘沙門天は見てしまうから。

9年間もぐだぐだ悩んできた連城さんはほんと直江気質だなあと思いますが、そのエネルギーや、黒鍵であることが、最終的に彼を昇華させたのではないかと思います。

 

最初にぶどうチューハイ飲んで可愛い顔されてるなんてまあ!奥田さんの心の広さは衝撃です。いやだって人嫌いやーいってからかったら水ぶっかけられるとか衝撃だからね。まじで。それで小説書いている理由はそれかって嬉しくなる奥田さんまじ芝居馬鹿。

 

尊大な自尊心と臆病な羞恥心。だっけ中島敦て。あれ逆か。臆病な自尊心と尊大な羞恥心。連城のそういうところが余すところなく現れていて、いやーほんと彼ってば東京に出てきたばかりの青年ー!!と思ってわくわくします。

そしてメデュウサにあってきらきらしてる連城可愛いですねええええきゃー☆

まあ要するに同人でやってろってことですよねwwああもう連城その感じたまんねー。

黒歴史を全員の目にさらすとかねえ!!連城!!!

 

本心から、後悔してるかい?

 

その質問は詐欺だよー!!!

 

美ヶ原高原。御嶽山ってみるとほんと今でも体のどこかがぴっとなるわ。

一本道へ。この頃の奥田さんのリハビリ心理士具合は半端じゃない。

「大失敗した、その責任はすべて自分にあって、隅から隅まで自分で抱え込むしかない」ちょっとわかる。この気持ち。

 

連城響生に、祈りの意味を教えた。

 

もうこの「全てを理解された呪わしくも最愛の作品」ってのがね、神紋は。連城にとってそんな作品まで書かれて、最後にいきついた境地は「破滅しないクラウデス」。ケイは連城を救ったし、連城はケイも救ったし、そして榛原も救えたと思いたい。少しだけは。連城の行動力のおかげで藤崎とか戻ってきたし。

とにかく私はこの文章が好きです。