
赤の神紋 第14章 ―Divine Red― (赤の神紋シリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 桑原水菜,藤井咲耶
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: 文庫
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やっと…
読みました赤の神紋14巻!
今日ようやく見つけたときには、なぜか手に取るのが恥ずかしくてぐるぐるしてしまいました。
久しぶりに会う恋人の胸に素直に飛び込んでいけない感じです。
あー。
うん。
生きてるなあ。
生きてるというか、進んでるというか、開かれてるというか、うん。
現実世界で生きてるんですよ。
だから個人的にはこの小説はミラージュとは全然違ったものだと思いました。
いや、ミラージュのあの世界が現実じゃないとかそういうことでないです。
というか榛原は天然のツンデレでした。
奥田はミカドでした。
なんか響生は恋人でパートナーで時々オトンです。
新は先駆者です。
本気でみんな前向いて生きてます。
びっくりです。
ワタルは神です。
榛原への愛がメーターを振り切りました。
もともと榛原×連城、そしてさらには榛原受け、そしてケイ総攻めと思っていた私です。
ちなみに奥田さんは友情です。これはもうぜったいです。
というキャラ萌の話はこのあたりまで。
でもやっぱり、ここであのシーンがリアルじゃなかったことで、表現者への物語だなあと。
言葉は、時に、直接的な接触よりも、濃厚だなあ。
(2008/12/30)
メンタルやられて原因不明の低酸素血症になるとかとんだ迷惑だな榛原!ヒステリー性だろこれ!「精神科対応している病院にいってください」っていいたくなるパターンだ。
精神運動の苛烈さが肉体まで滅ぼして行くようでみてられない。
だよね!!響生!あなたが正常ですよ!!
とか思ってたら修道女の恍惚をケイに求めていたとかやっぱりとんだメンタルでした。
もっとも苛烈だったころの榛原を未だに再現できる藤崎さんも割と大変な人でした。
墜落を恐れて、しっかりと歩むことを選ぶことは普通かもしれないけど、エネルギーはいつか足元の石を崖から下に落として、やっぱり響生たちを傷つけて熱狂させたわけだし。飛びたてたら、飛ぼうとする人たちはやっぱり飛べないことを再認識するかもしれないけど、それでもそちらの方がよかったんじゃないかなって、いうのは響生が今だから言えることだと思うので。
いや黒鍵の頃の響生にその発想はなかったじゃない。あの子ったら。
榛原には俺が必要だとか藤崎さんに言われて奮いたつとかねえ?もうねえ?あんた榛原に恋してこじらせすぎでしょ。
榛原に対して恋して、乗り越えたくて、そんな自分をケイが、舞台の上で昇華してほしい。
響生って実は一番恵まれたよねこの作品の中で。
だからこそ、榛原は響生のオーギュストで在り続ける。最愛のオーギュストだ。そのオーギュストをケイが演じる。こんなに嬉しいことはない。
そして私は乗り越えた奥田さん好きです。犯されてる奥田さんとかまあでもよくぞ頑張ったとしか…あの白蛇シーンよく頑張ったとしか…
ケイちゃんのますたべーしょんくらいべつに見る価値あるからね響生…。
藤崎さんの目付きとかそうとうですよ元祖ハミル怖い。
天才の足場にもなれない、真摯で卑劣で誠実で嫉妬深くて、自己保身もすれば自己犠牲にも走る、悪人にも聖人にもなりきれない
世界に負けた自分を。クラウデスである自分を。とてつもなく深くて豊で愚かしくて美しい、そんな人間の世界に、惨敗した自分
そして榛原は、俺になりたくても、決してなれないんだ
「……私は<破滅するクラウデス>しか書けなかったが、おまえには<破滅しないクラウデス>が書けるかもしれないな」
ここの境地にたどりつくまで、長かったね…連城…。
生身のおまえが紡ぐ言葉は、こんなにも温かく…。
そこに連城響生を追いつめるものは、なにひとつ、なかったのだ。
ある意味春日の演技って榛原も救ったよね。父として。
「心配してくれたのか」「おまえのカオが好みだったからに決まってる」「タヌキだ」
そんな顔したら榛原ファンんがますます増えちゃうじゃないですか!駄目よ榛原!なんかギャップ萌えしちゃう天然さんだってバレちゃうじゃない!
なんかあの子人間と交わることを覚えてしまったが故に親しみやすいキャラになりそうで怖い。
(2014/10)