没後180年 田能村竹田

帝劇経由で、没後180年の田能村竹田へ。
なんか城田と芳雄が並ぶとか感慨深いよね。

私はちーっとも竹田を知らないし、文人画なんてなんだそれ、中国かぶれのあれこれそれか、そんなもの昔に見あきたわ-とかなんとか思ってましたが、
まあなんつーか竹田だったら見るしかないですよね。
私の愛する人がすきなものは私も知っておきたいだけです。

で、みておもったけど、まあ私の好きなタイプの絵じゃないですね、文人画はww
すみません…

ただ、最初医者の家系で、一時期は政治の道に走ろうとしたり、でもふっきって絵画の世界にいき、ときどき悩みながら政治を皮肉ったりしつつ、お酒飲んでる…って、この人、もしかしたら、木戸さんの「ありえたかもしれない未来」を体現しているんじゃないのかなって思えてきました。
木戸さんが、「なりたかった」未来を体現していて、だからこそ、木戸さんの心にひびくものがあったのかなあって。
仕官せず。旅行し。悠々自適の隠居生活を。魚人画を描いて。
そして官吏が印鑑をさげているのをせせら笑いながら。

酒によって描いたりしたエピソード好きです。私所詮こういう人がすきなんや。

頼山陽とか、坂上桐蔭とか、晶子ちゃんたちみたいに仲良しに旅行していてほほえましい。
誰も自分の絵なんか欲しがらないんだーって嘆いてるけど、大丈夫木戸さんみたいな人がいるからね!!

住まいをなすに、美しい山を買い求める必要はなく、心安らかなら自ずと周りも静かなものだ
涼やかな南風に吹かれ 墨の香りと茶の味わいを楽しもう

えっと、つまり無鄰庵ですかね?ガタさんを木戸さんがそこそこ嫌いじゃない理由はここか。

今はとて 捨てしものから 月見れば さすが思いの なきみにもあらず。

ああ、われ忘れめやってやつですか。

蘭の外に心なく、心の外に蘭なし

カラフルで春園富貴図は牡丹が美しい。
ちなみに弟子の高橋草坪のかいた、渓上探梅図の方が、色があって好きです。