美の共演と言われて評判もよいので続けて行ってしまいましたが、雪組全ツお疲れ様でした！夢白あやが好きなのですが、とにかく一幕は美の権化、の一方で二幕の応援団長か？というくらい元気よく踊って客席降りしてダッシュで舞台上でも走って位置につく運動神経よ。さらに（なんか床ダンスしてあーさ待つ真っ白衣装のやつ）ダンスが尋常じゃなく高度で、素晴らしかった！！男役を率いていた希和ちゃんのダンスはキッと前をむく娘役という雰囲気だったのですが、夢白ちゃんは私もかっけえんだぞというダンスです。おそらくぺったり手を床につける方が大半の時に、手をゆびさきだけついていてじっと待ってて、、猫！だし手がきれいにみえる！というのを計算していると思う（多分）。素晴らしすぎる。いつも思うがこのショーをマチソワしてるヅカ姉さんたちの体力お化けなのよ。こちとら客席で興奮しているだけで体力死んでるっていうのに。
夢白あやというつよつよ雰囲気娘役、雰囲気とダンスは大勝利している、あと一歩歌が宝塚発声じゃなくなればな～（というか確かにまどかはうまいんだなと再認識）というところはあるが、初手のあーさとのデュエットで感じたのは、ああいう娘役発声は男役とのデュエットのときに綺麗に聞こえるという利点があるのだなと。そしてその夢白あやを横においてリアル子猫ちゃんのように扱ってた役が多かった彩風咲奈も尋常じゃない。スタイルと顔面力の勝利なんだよな。そんな人次にいるかなーと思いきやスタイルは夢白が妥協するにしても顔面力がこれまた勝利しているドデカ発声の朝美絢がいるの、雪組というか宝塚の層が分厚すぎる。そうそう今回の全ツで千早さんが退団になるのですが、ラスト希良々うみちゃんや真那春人さん、桜路薫さんラインだと思うのですけど、千早さんを前に出して、そこまで遠慮なく千早さんも元気よく手というか帯？を振っていたのが、あたたかい感じでよかったです。その前にあーさが元気よくまくし立てていたわけでだいぶあったまってたのですが、、笑 （あーさしゃべらせるとややから回るよねｗ）でも好かれるスターなんだなって感じるよあーさ。そうだねまたパリだね…我々立ち上がれシトワイヤンっていわれた？ｗ
かめロマについて振り返るテンションじゃなくなってるが、まず主役二人はおいとくと、希良々うみちゃんの大勝利でした個人的には。あーさに振り回されて貞淑な女性の象徴だったのに結局修道院行きに自分で行ってしまって。わかる…これ相手が夢白ちゃんがじゃなかったらあーさもそのままさらっちゃえよ！な「貞淑な女性」だったので、あーさがうっかり好きになりかけてペースを崩されてるのも致し方ないし、夢白侯爵夫人のような女性が下に見るのもわかるんだよ。いい娘役さん、100期生はすごいな。あと時代がちょうど王政復古のラストね、、黄昏の楽園、、なんでか宝塚パリ大好きだからね。セシルの婚約者さまと決闘でもするのかと思ったら普通に貴族としていそがしかったのか全然かえってこないし、法院長も全然かえってこないし（めっちゃ妻見下してたけど）そりゃあまあよろめくし正気になったら修道院行っちゃうよね。この頃の法院長地方まで出向いて裁判やってたのか。
あと聖海由侑さんね、すごい存在感でした、わたしはりなくるとスカステ出てたときから「宮野真守！？」と思って注目していたのですが、あの従者ちゃっかりしてやがる…果たして主人と一緒にパリに沈むのでしょうか。
最初あさあやは同じ性癖をもった姉と弟かと思いました。やじきた学園の風祭姉弟みたいな。なんだよご褒美はわ・た・し♡って。ゲームマスターで完全になろう小説の「悪女」なのよ夢白侯爵夫人。未亡人で社交界を渡り歩こうとしている侯爵夫人、そりゃあ次の男捕まえたいだろうに若いセシルにいきやがって、、ってなるのもわかるし、若いセシルに伯爵がしたのもわかるんだよな。自分の人生かかってるわけだし侯爵夫人も嫌がらせくらいはしちゃうかもな、、ふむふむと思ってたら最終的にあんな爽やか縣とも寝るし縣は縣であんなにセシル追ってた面白兄ちゃんと思いきや普通によろめいているし、あーさはあーさでセシルにさらっと手を出すし、みんな倫理崩れてるんだが！？んでラストあーさは貴族だからみたいなこと言ってるー？ってなってストーリーすごいなと思ったがラストのダンスが美しすぎたのでもうなんでもいいです。滅び行くものの美しさがあんなにつまったダンスあるかよ。縣と華純の次世代！という希望に反してさ。あさあやは二人ともわりと時勢が見えていて、かつがつがつした（あーさは家のたてなおし、夢白は未亡人として女主人の役割をサロンで担う）タイプだったので、そりゃあただでさえいえないだろうな、っていうところにあのプライドも加わってああなるも必然のお二人でした。好きだったのは好きだったろうけど、ただすきだっただけじゃなくて、自分のすべてを賭けて相手をしたんだろう。なのであなたがいなくなればわたしの命もおわりっていうのもわかります。貴族の斜陽とプライドと恋愛と、やっと仮面を外せたのはすべてが終わった二人だけの舞踏会でだった。そういえばライラックの時代なんだよな。咲奈ちゃんのドイツ貴族が庶民とどうやっていくか？というのを提示した時代。境目がなくなっていく時代。その後会議は踊り、エリザベートに続いていくのでしょう。（そしてうたかたの恋へ）
