はいからさんが通る

3巻のしょっぱなからもうバレてますね少尉。少尉は今見るとなんだかコンラッドか貴様と思えます。すると鬼島さんはヨザでしょうか。こういう男たちの関係も(変な意味じゃなくよ!)いいものです。

私の大正ロマンはここから始まったはずですが、確かに大正はロマンだけではなかった、不況の始まった時代でもあったのかもしれない。

しかし…懐かしい。このギャグのオンパレード。「私のジュリエットどこなの~!」とか。あと今週のみことば。「つっぱるな 所詮あなたは 三級品」とか。

時々少尉の首を絞めたくなりません?なります。この男…おまえはもう枯れてるのか!とか。揺れているところに犀川林氏を思い出してしまふ。

「それでこそはいからさん」というところになにやら妙に直江を思う…。。。いやわかってるのよ、こういう人たちは今の漫画の典型的な王子様だということくらい。

社会主義者たち。つまるところ「蟹工船」のあたりの人々ですよね。高屋敷のところに来ている人、まるで長州の人のよう。やってることはあまり変わらないのかもしれない。自分の国をよくしようと、自分たちの生活をよくしようと頑張ったってところにおいて。

「紅緒が来たりて笛を吹く~」「これがおたくの説教で?」「紅緒が死んだ紅緒が死んだ 棺桶はどこじゃ 僧侶を呼べ!」

「わらってごまかせ自分の失敗 しつこくののしれ他人の失敗」「ちかんにあったら化粧をおとせ あなたの素顔でお化けも即死!」

紅緒さんは本当にまあ…お人よしですわ。でももう…なんて言っていいのか。とりあえず伊集院家が公家のお屋敷であったことを今更ながらに思い出しました。環さんは昔のことを思い返してあれは一時の気の迷いだった…と思ってるころかもしれません。

編集長はやっぱりいい男です。後に微妙にホ●ッぽくなってるのが悔やまれるぜ。

さて紅緒を取り巻く4人の男。個人的には編集長です。私はでかい人が好みなので。頼りがいのある人とでもいいましょうか。少尉はそのへんがちょっと頼りない。そして蘭丸ちゃんは論外。狼さんは大きすぎて私が振り回されてしまいそうで無理。ちょっと振り回してくれるけれど、ちゃんと手のひらで転がしてくれるタイプがいいです。私の男の趣味なんかどうでもいいですね、失礼しました。

 

そしてきました関東大震災。ラリサさんをみて以来、私は決して家にシャンデリアを置こうを思わなくなりました。

「主人公は死なず…」うん、誰もが自分の人生の主人公ですわ。

もうなんか…一日地震と雷の心配して疲れました。「何でそんなに怖いの?」と家庭教師先の子に聞かれ、私は懇々と「死ぬことによってありえたかもしれない未来を失うことが怖いし、死ぬまでに苦痛が伴うのも怖い」と説いたんですがそのうちバカバカしくなってきました。昔、村上春樹を好んでいた頃は死ぬのも怖くなかったのにね。しょうがない、名古屋に住んでる以上は…。とりあえず避難バッグをつくりました。もういいや…。

 

炎の中の紅緒さんをみんなが助けにきました。(蘭丸ちゃんはのぞく)うん、実質最終的に役に立ったのは編集長なんじゃないかと思う。