The Phantom of the Opera 1

2009.11.14 マチネ

佐野ファントム(巷で噂の高井ファントムが見たかった;この人はあれね、ラウル上がりだとか)

笠松クリスティーヌ(半端無くコンスタントに安定していた。すごかった。最高。ただ最初からメグと戯れるシーン以外の貫録がすごくて、若者の成長…ととらえるのは難しかった。たぶん男声陣の問題だな!)

鈴木ラウル(よくあるメンバーとはいえ、この人の口説き方とか、ちょっと貴族っぽさがなくて…どうも違和感。あと声が低い。もっと若者っぽい人キボンヌ)

種子島カルロッタ(彼女も、あの声…変な喉声?を使い続けるのすごい。安定感もあるし、でも素直にすねちゃって、みたいな感じもあって)

鈴木メグ(これぞ若者、という透明感ある歌声で素敵だった。成長してほしいな)

戸田ジリー(ハリー・ポッターのマクゴガナル先生みたい。ああ、こういう人いるよね。厳格で、でも娘をしっかりかばって、ファントムもかばう人)

増田アンドレ、青木フィルマン(ファントムもラウルもやめてこの二人とくっつけばクリスティーヌ?というほど声が素敵)

 

●プロローグ

「落札!」のところでしん、と会場がなる、この日本人の礼儀正しさは美徳だと思う(ブロードウェイじゃこうはいかない)

最初、シャニュイ子爵はラウルの孫くらいの人かと思っていて、あとでパンフレットを見て仰天した。よって、ラウルの、彼女がいつも言っていた このオルゴールは細部まで彼女の言った通りだ 亡くなったあの人の懐かしい歌を今もなお奏で続ける♪なところは解釈を間違えて聞いてしまいましたwwwラウルやクリスティーヌたちからいつも話を聞かされていて、おばあちゃんっ子だった孫が懐かしい…と手にしたかった…わけじゃないのね(爆笑)

このオルゴールは怪人が手にしていた、マスカレードを奏でるもの。クリスティーヌは仮面=ファントムを歌い続けていたのかな。ってラウル涙目。

 

ハンニバルのリハーサル

○なんでクリスティーヌはうわの空だったのだろうか?いつも夢見ているような子って…だから君には主役が張れなかったんだよと言いたい。カルロッタのせいだけじゃねーよ。

○「あの変わり者のヴァイオリニストの(娘なんですか)?」というアンドレの質問から思う、変わり者として有名だった父だけでひとつの物語ができそうだ。この父が「とーさんはangel of musicを使わしてあげるからねー(だからさびしくないよー)」と言ったせいでファントムが傷ついたのかと思うと…。。

○カルロッタのthink of me♪について。種子島さんは徹底してこの声でカルロッタを演じていらして、すげぇと思った。喉を傷めないでよくやるわ…。ここでフィルマンが露骨に遮ろうとしているのがまた。

○大道具係のブケーの「化け物だ!」の言い方が最高に格好よかった。

○カルロッタ怒る。この怒りは正当だろう。オペラ座に来て5分もたってない新しい支配人が「よくあることですから」と適当なこと言いやがって!という感情もあるだろう。新しい支配人になっても全く対処の気配を見せないことに対する怒りもあるだろう。カルロッタは考えてないと思うが、プリマドンナになった限りは最高の舞台を見せなければならない、それなのにこうも毎度毎度騒ぎを起こされては、自分も動揺するし、コーラスガールたちも動揺するし、練習に支障が出る。

ファントムもこういう子供じみたことを3年も続けてカルロッタから出て行くように仕向けたあたり、粘着質だな。

ピアンジを召使のように連れていくカルロッタ、ある意味さみしがりぃ。

○メグ・ジリー、クリスティーヌをおす。言われた本人がびっくりしていやいや、みたいなことしてる。大丈夫、あなたならできるわ、みたいな感じ。

メグも同じコーラスガールならクリスティーヌに対するライバル心とかないんだろうか、と思ったが、親友であるし、メグは母の庇護のもとで健全に育ってきてるんだろうな。

○彼女たち、いくつなんだろう…??

○マダム・ジリー、なぜにしっかり稽古をつけてもらってることを知っている(それを言うならメグもか)。マダムは深夜の見回りの時とかに稽古を聞いていたとか?もしくはファントムに食事を配達していたのか?な?(勝手な想像。ファントムが生きるためのことはマダム・ジリーがすべてやっていたと思うから)ただメグはこのあと、いつの間にこんなにうまくなったの?♪って言ってるが…え、確証ないのに推薦したの?

 

●think of me

このナンバーは(劇内で)クリスティーヌのテストでもあると同時に、観客からクリスティーヌ役の人へのテストでもある。

笠松さん、最高でした。彼女が一貫してハイグレードに歌い続けてくれたおかげですごく素敵なミュージカルを見れた気になりました(次点はカルロッタ)。

あなたを忘れることはないでしょう。ファントムへのオマージュ。忘れないでいて♪ってずいぶん勝手だよな!といつも思う。去ったのはおまえの方だろ!って。

○「あの方も喜んでいるでしょう」のマダム・ジリーが本当に満足そう。彼女はファントムに一種乱れた愛情と尊敬を抱いている。あの方が喜んでいることが彼女もうれしい。それは決して同情ではなく、これも愛情だと気づいてマダム・ジリーとファントムが幸せになってればよかったのに。

 

●angel of music

クリスティーヌとメグの身長差がすげえ。(たぶんメグが小さいんだと思う)いつのまにそんなにうまくなったの?♪、と言われてきょろきょろ回りを見て、シー、って感じで喋ってるのがかわいい。

ここの二人が歌うところ、座ってる席の側にクリスティーヌがいたせいもあると思われるが、メグの声があんまり聞こえなかった…というかクリスティーヌが上手すぎた。

もちろんメグだって上手い。メグには透明感ある高音を無理せず出せる人がキャスティングしてほしいので見事当たったんだが、…やはり主役級は違うということか。「おけいこばーっかり」みたなところはあの年頃の子ってあんなんよねーって。

 

●little lotte

「音楽の天使は来てくれたの!」「そうか。そんなことより食事にいこう!」待てラウル。軽いナンパ師みたいになってるぞ!

ラウルは子爵のボンボン、なイメージがあって、だから積極的なラウル(むしろアグレッシブの域)にちょっと違和感。ま、慣れの問題でしょ。数々の浮名を流した彼が幼馴染を忘れられなくて惚れた、っていうのもアリだ。

帽子をとってくるから2分待っててなナンパ師ラウルに、「もう子供のころの私たちじゃないのよ」と一人ごちるクリスティーヌ。

このシーンから全くと言っていいほどクリスティーヌ→ラウルが感じ取れない私の感性がおかしいですか?

休憩のときに考えたんだが、「お人形、魔法の靴、なぞなぞ…」というラウルに対して、「もう子供じゃないのよ(付き合うってこと考えてないわけ?)」ということか?でもそれなら食事(デート)に誘われてるわけだし付き合うの一歩手前なんだから問題ないよな。

「(私は主役を任されたんだし、もっと練習したいのに)もう子供じゃないのよ(いつまでもふらふらneetしてるお貴族様とは違うのよ!)」…これ以上は怖くて考えられません。

 

ずっとここからダンサーの人たちが合わせてダンスしてる。ダンス・オブ・ヴァンパイア以来こういう形式のシーン好きなんだ。