闇からのささやき -テレパシー少女「蘭」事件ノート(2)- (講談社青い鳥文庫)
- 作者: あさのあつこ,塚越文雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06/15
- メディア: 新書
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久しぶりに読んでみました。図書館の子供コーナーに入る大学生。目線が痛いけど構うか。
蘭シリーズは、立ち読みしたときにあまりのおもしろさにハマったものです。まさかこのあさのあつこが、あのバッテリーを書いてる人と同一人物だと思わなかった。
そもそも名前がいい。私は小学生のころに、蘭とか凛とか葵とか、とにかく一文字の名前に凝っていたのだ。あと、留衣、ってのがポイント高い。この名前萌え。瑠衣でも類でも塁でも累でもいい。実際にそんな名前のやつがいたらその親と仲良くなれる気がする。
凛は翠の本性にどこまで気づいているのか…。気づいていても相当スルーできてる気がする。妹と同じ年だもんな。でもそのうち気づいたらくっついてると嬉しいです。
あさのあつこは基本地方出身者というか都会嫌いなイメージがあるので(偏見かな)今回の山奥な話は結構どきどきする。
「やっぱりすごいわ。動物的というか原始的というか、知性的でないというか、やっぱりあほやったというか、とにかくすごい」
翠は今回、ものごっつ攻撃的。あの暴き方は恐ろしいほど。恐怖は他者への攻撃に。
「あたし、もしかして、サルになるの?」
蘭はそのままでいてください。そして留衣になにかのはずみで結婚申し込みすればいいよ。
「いくらお金があったかて、買えへんものがあるやろ。若さや。」
すっげえ納得した。なるほどね。大概のものは買えるけれど買えないものもある。どっちがいいかしら。