闇からのささやき

 

 

久しぶりに読んでみました。図書館の子供コーナーに入る大学生。目線が痛いけど構うか。

蘭シリーズは、立ち読みしたときにあまりのおもしろさにハマったものです。まさかこのあさのあつこが、あのバッテリーを書いてる人と同一人物だと思わなかった。

そもそも名前がいい。私は小学生のころに、蘭とか凛とか葵とか、とにかく一文字の名前に凝っていたのだ。あと、留衣、ってのがポイント高い。この名前萌え。瑠衣でも類でも塁でも累でもいい。実際にそんな名前のやつがいたらその親と仲良くなれる気がする。

 

凛は翠の本性にどこまで気づいているのか…。気づいていても相当スルーできてる気がする。妹と同じ年だもんな。でもそのうち気づいたらくっついてると嬉しいです。

あさのあつこは基本地方出身者というか都会嫌いなイメージがあるので(偏見かな)今回の山奥な話は結構どきどきする。

「やっぱりすごいわ。動物的というか原始的というか、知性的でないというか、やっぱりあほやったというか、とにかくすごい」

翠は今回、ものごっつ攻撃的。あの暴き方は恐ろしいほど。恐怖は他者への攻撃に。

「あたし、もしかして、サルになるの?」

蘭はそのままでいてください。そして留衣になにかのはずみで結婚申し込みすればいいよ。

「いくらお金があったかて、買えへんものがあるやろ。若さや。」

すっげえ納得した。なるほどね。大概のものは買えるけれど買えないものもある。どっちがいいかしら。