精神科医ミツルの妄想気分

 

精神科医ミツルの妄想気分

精神科医ミツルの妄想気分

 

 

どこがどうハートフルなんだ…いやまあラストは軽くハートフルだけど。しかも半自叙伝って!?ガチで精神科医になる気が全く起きないんですが!

うーん…すっげえ。とにかく無理だ。私には無理だ。完全に無理だ。でも意外に慣れるかもしれない。

確かに大学病院は大学生の教育の場でもあるから、ある意味教育にならない患者を受け入れるスペースはないのだろう。でもだからといって大学の教授たちが現場慣れしてるわけではないという話もあるが。教授になるための研究とか、まあ色々あると思うが(cf白い…)、でもそれはたぶん日常生活を営むにおいて、医師だけでなく、どこにでもあるような勢力図なのだ。それに、私の知る教授は、みな、イイ人だ。あ、犯罪がどうのこうのということではなくて、私の好きなタイプだ。年齢的にもう孫だしな。こういう時に女は得だと思う。…話がそれた。

最後に香港の話が出てきて、一樹さんを思い出しました。うん、私も所詮妄想家だ。あ、この話、意外に全部軽くミツルの妄想気分だったって設定でもいいかも。人はみんな妄想家ですよ。(え?

精神科医的には(理想かどうかはともかく)前院長の思うユートピアはこれはこれでひとつの完結した世界だった。でもそこから出たい、という選択肢すらなかった人にその選択肢を与えることがミツルの行動だったのかなあ。変わった人もいるし、あっさりまた元の世界に戻る人もいる。うーーーん。…。研修医にこれは無理というか、今だったら研修医になんてことを!と叩かれるだろうね。しかも院長は死人…。叩かれるわー。

とりあえず、勝間さんとの本が面白そうだったので軽く慣れてみようと思ったわけだが、これが小説家なら次は読まないだろうがそうでもなさそうだから、評論とかエッセイとかいってみようと思う。それでダメならたぶん合わないのだと判断して諦めるしかない。