音程は哀しく、射程は遠く

ドラゴンマガジンで読んだ時もこのイラストの描き方(ペン入れをしていない)でしたが、これはこれなりに素敵だなあと思わんでもないです。

クルツ・ウェーバーの過去話、と言えば聞こえがいいけれど、結局彼が言う「彼女」は最終巻一歩手前くらいになってからしかわかりませんでした。それでも当時クルツが一番好きだった私は(なんて単純な。そして今も好きだ畜生)、これのためだけに喜んでドラゴンマガジンを買ったのです。若かったなあ、あの頃。

これほど「銃」を嫌う那津子がクルツの本業を知らなかったのは、よかったのか悪かったのか。でも彼女が銃について語るたびに、それをクルツが聞かなくて済んでよかったなあと思います。

那津子がこうなったのは「たとえ一流になれなくても、負けるとわかっていても、戦うべきだった。自分のために。自分が納得するために」これを怠ったから、なのかしら。負けると予感して、戦略的撤退をしたのではなくて、ただ逃げただけではだめというのは、でもそんなに強くないから逃げたくなるよ。日常は戦いの連続だとしても怖い。

クルツも空港の爆破テロで両親がいなくなったから、だし、宗介も飛行機が落ちたから、だし…、なんだか因果だな。

世界で一番遠い場所だよ…

クルツが直江化した点について。「俺は風だからさ」のちーさんも衝撃的でしたが同じくらい。

 

ずるくないのはママだけだ。ちょっとブルーザーそれはどうなの。。

マオ姐さんがわが身を顧みずタイプだったらクルツは天才肌か。なるほどアマデとは言いえて妙だよね。

お互い肩肘はるの、もうやめない?」ノーラ…!え、あんたそういうこと?レミングってそんな女性だったっけ?

MIT出身のノーラが何をどう間違ってこんなメリダ島なんぞに来てしまったのか気になるところです。超絶エリートのお嬢さんが軍人に囲まれるなんて選択をしたのがすごい。もっとすごいのはブルーザーに惚れたとこだけど。その感覚があってこそ、こんなところにいられるのかもしれん。

 

別に私は一応女だがそういう描写があっても普通に読みます。でも二つばかり言いたいことがある。

イラストとの差異について。恭子はタオルがないところがいいのだし、テッサは髪をおろしているのである。そりゃこの二人は髪下ろしたりしたらなんだか区別つかんかもしれんが、大丈夫だと言いたいね、そのためのタオルだと。

 

あとクルツと宗介の狭い業界的な話はオチが読めても面白いです。I don't give a fuck!!って姐さん口が悪いったら。