黄金の約束

 

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

 

 

「お前はお兄ちゃんが留守の間にずいぶん遠い世界に行ってしまったんだね。お兄ちゃんは悲しいよ。お前に夜伽命じられた時はちょっとどうしようと思ったしね」私も割とどうしようと思ったよ!そんな趣味はないんだ。

 

「黄尚書はうちの上司と並んで次期宰相候補といわれる人物」まあその悪夢の国試組であるラスト一名が宰相になったのだからいいんですけど。なんというか…誰だ黎深が宰相になればいいじゃんとか言ったやつ。

「なんのためにあなたたちは官吏になたのですか」と言い放って自ら茶州行きを志願したとかなにしてんのよ八仙。ていうかその上にいた燕青って本当にすげえ。今になって思う。燕青おまえが王になれ(あれ?)きっと劉輝も静蘭も支えてくれるよ。

 

燕青が初めて出てきた巻でもありました。どんどん静蘭の性格が出てくる、そして双玉萌えに私を走らせた、これが元凶なんですね。それにしてもタイプは似ているのに、どうしてヨザコンに走らなかったんだ私は。

「静蘭と姫さんが結婚しちゃえばいーじゃん」としれっと言ってのけた燕青は今その言葉を完全になかったことにしてくれやがってますね。

静蘭がほけほけと死に物狂いで(?)皆を助けていた頃、彼も死に物狂いで茶州の混乱をおさえていたのかと思うと。むしろ代わればよかったのに。

 

しかしあれですよね、黎深や絳攸が本気で能吏に見えてくる不思議。絳攸とかえらいことになってたのに。むしろ藍様よりひどい。黎深が手塩にかけて育てたとか鳳珠が言ってますけど、絳攸を手塩にかけて育てたのはあんたを「その顔の隣で奥さんなんかやってられません」ってふって黎深の奥さんになった人やっての。

でも確かに人材を振り分ける仕事を黎深が、お金に関することを鳳珠がするとか癒着疑惑もいいとこです。貴族組がツッコミを入れたくなったものわかろうというものだ。