信濃大町

さて信濃大町に戻って参りました。お昼なんて食べてないけどまだまだいけるぜ!
次に私が乗るのは「ぐるりん号」です。信濃大町駅から出る周遊バスで、ラ・カスタと仁科神明宮を周ってくれて、一日券では400円という凄腕。

ラ・カスタ-ナチュラルヒーリングガーデン-というのはどういうとこかと申しますと、私にもよくわからんのですが、完全予約制の施設で、ハーブとか栽培してて、それを元に作った化粧品やらなんやらを東京とかで販売してる、らしいです。
なんでここに行くことにしたかってそりゃ、ぐるりん号のパス持ってれば予約なしでも入場可で、ハーブティーが1杯サービスされるからですよ。
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なんつーか…究極のスイーツが行くような場所でした。。
私こういう場所どっかで見たと考えてたんですが、わかった、有閑倶楽部の「奇跡のスパ」だ。あれも若返りに苔とか言ってましたけど、入場が制限されてて女性に美を癒しを言ってるのはあんな感じです。あとちーちゃんのお母さんが最近作ったとか載ってた「re silk」みたいな、
私からは超絶に遠いところでした。
少なくとも一人旅だからってすっぴんでふらついてる女が行くようなところじゃなかったです。せつねー。 
まあそんな可哀想な私にも、受付のお姉ちゃんはにこやかに化粧品のサンプルをくれ、虫よけハーブスプレーもあり(小さい蜂もそれなりにいる)、ハーブティービューティフル・ドリーマー。笑うところ。お前は柴田か)もおいしかったし、と全体的に満足して、ついでに色々試してシェイプアップのジェルを母に買って、バスにまた乗り込みました。

次に行くのはバスで5分くらいの仁科神明宮。バスで5分なら歩いていけるかと思ってましたが、正直田舎の5分舐めてました。都会のバス5分とかさらっと歩ける距離なのに、車がいないので全く止まらない挙句、神明宮の前は山道。
いやあよかったちゃんと宮の前までバスで登ってくれて。ありがとう。
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仁科神明宮は、静謐な社でした。
あまりに静かで、自然と一体化していて、生きているって思うくらい。 

っていうか、本殿から振り返った時、ここは伊勢かと思いました。あまりにも似ていた。

…と思ったらどうやら本当に伊勢の神宮の御領の仁科御厨だったみたいです。
なんでここまで来て伊勢。
わからん。日本の歴史は本当にわからん!

ぐるりん号のチケットを見せると宝物殿は200円になるのですが、いいよいいよと言ってもらって神主さん?に開けてもらいます。
一応中には解説の音声もついていて、じっくり聞けました。
中には伊勢の遷宮と同じ頻度で20年に一度式年造営していたみたいで、その棟札がずらり。
また御正体もあり、仏が生まれ変わって神になった、神仏混合の発想が息づいていました。
あとは…雨が降ったら猫にお願いして雨を止ませてもらうとか…猫好きな神主でもいたの?

バスまで暇なので、お茶をごちそうになりながらビデオを見ていました。
天照ねーちゃんしか祭っている方がいないっていうのはずいぶん珍しいんだよ、とか。
氏子さんが行う、今年は豊作ですか神事が今では無形文化財だとか。ちょっと悪ノリの要素もあるところがいい。

ずいぶんのんびりして、バスに乗って大町へ帰ります。


大町に再び帰ってきて、16時。さて電車まで少し時間があるので、大町の散策でもいたしましょう。
とぼんやり歩いてたら、毘沙門天さんがいたり(鎌倉時代の作らしいけれど、普通に道端にぽつんとありました。びっくりした)。

男清水と女清水のあたりまできて、さすがにおなかが空いたような気がしたので、わちがいに入りました。
なんか…想像してたのと違った…ちゃんと格式高そうなお店だった…。
まあ時間も早くてお客さんもいなさそうだったから入ったけどね!
元々庄屋さんが住んでたところらしく、この建築を残すって発想はいいなって思いました。

男清水女清水って言うのは、どうもそっちの水飲んだら男や女ばっかりしか生まれんくなったのを困ったなあってなった、らしい。
なんだそれ…ホルモンバランスに影響を与えた水だってばよ…。
現実にはそんなことはあり得ないと思うんですが。

わちがいで、おざんざをいただきましたが、柚みそ辛し?も含め、割とおいしかったです。 
そしてここではお酒も売っているのですが、大町では酒蔵めぐりする祭りがあって、ぐい飲みを持ち歩くというのを知って驚愕しました。
さすが謙信公に近づくにつれて、酒飲みが多くなってきます。

なおも町をぶらぶらして(上を見たらビーナスがいたりした…本当に読めない町だ)、女清水も男清水もばっちり飲んで(意味がない)、駅前の豚屋さんに入ります。
なんか…豚っていうのが…よかったから…(おなか減ってたのよね)。
それでようやくダムカレーを食べ、黒部の豚のラーメンを食べ。
確実に女性が食べる量じゃなかったと思われます。だって出る時におにーちゃんに、「多くなかったっすか」って聞かれたもん!多かったわよ!でも食べた!

そのあとは用があって神城に向かいました。
大糸線はワンマンということもあって、なんだかしみじみするくらい田舎な感じなのです。篠ノ井線とはまた違った。
廃線の夏」っていうweb小説がありまして。 いやもう昔の方が書かれた氷帝小説のパラレルなんですが。
これをいつも想起させます。
こういう瞬間があるから、お金を払おうとネットで読もうと関係なく、めぐり合う瞬間を探しているのかもしれません。


ただ神城の南三条の森のだんご屋さんが完全に潰れた感じになってたのは哀しかったけど!

そうそう帰りにも松本によって、駅前の「くれきの」さんでお蕎麦食べました。
蕎麦の大きさがばらばらで、そういう繊細さはなかったけど、まあ立地考えたらしょうがないかしらね。