風の海 迷宮の岸

 

風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)

風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)

 

 

バイトと飲み会と部活と勉強で一週間が終わります。

ああやっと学校が本格化したーと思いつつ、すごい勢いで過ぎて行く日々にあっけに取られていたり。

うっかり2時まで起きていたりすると翌日しんどいから。やっぱり12時には寝ようと思います。

 

さてそんな中で私を捕えて話さない魔性の子

正直それほど好きな話でもないですが、延国主従が出るわけでやっぱり読みなおそーかなーと。

うんうん、でも以前より泰王好きになりました。

ていうか正直pixivで泰主従大好きになりました。相変わらずpixivにおぼれています。だから睡眠時間が取れないんだ。。

あと驍宗×李斎。李斎が女性だからってまったくそんな発想が浮かばんかったけど、よく考えればいいコンビ。というか李斎は本当にすごいと思う。女性の身で軍人でここまでくるなんて。

 

まずこのお話を書く前に「魔性の子」を書いておられたとかいう話をどこかで聞いて、なんということ…と思いました。小野不由美いくらなんでもドSすぎる。

だってこれを書く前にアレを書いたってことは、この泰麒と驍宗の蜜月が続かないことまでちゃんと理解して書いていて、しかも「魔性の子」をより感動的なものっていうか心に残る者にするためにわざわざこんならぶらぶ巻を書いたとまで考えたらもう…。

わかったもういい。いつまででも全裸待機してるから!!

 

そして前作の「月影」がある意味「こっちから向こうにいきなり行って頑張る子」の物語としたら、次のこの物語は「こっちからあっちに行くけど、その意味もあんまりわかってない子」っていう設定なので、砂に水をしみこませるように物語設定を教え込まされます。どう考えても泰麒以上にうちらがわかってない。

 

まず泰麒の向こうでの生活に泣いた。わかる。だってこういう家庭わかりやすい。私も昔こうだった。うー。

 

麒麟よりも位の高い者は、王と西王母、天帝しかいない」「西王母、天帝は下界と交わらない」

そうだったのか。「黄昏」で玉葉が会ってるからなー。あのまったく美人じゃないとか言われてる人でしょ。

延麒は蓬山に敷居が高いとか言っといて、さらっと会いにくるあたりが彼ですよね。

 

そして景麒と泰麒。はっきり言って泰麒は景麒とよりも今は景王とのほうが親しいと思いますが、まあそれは景麒が地味に傷つくのでつっこまないであげましょう。

景麒は二人とも多少思い詰めるタイプの女王を選んだわけで、天帝的には景麒にはそういうタイプがいいと思ったのかなあ。

しかしどこが「不器用なやさしさ」。ただの不器用って罵っていいんだよ泰麒!景麒はただのドMですからね。信じることと、ついていくことは、まったく別物じゃないですか。

陽子は一応それなりの年齢なわけですが、「女の匂いの乏しいまま」と書かれただけあって、まったく景麒に心を動かされてないあたりが何とも…。

 

「泰国の者は血の気が多い」の例外に泰麒とか言ってましたが、いいやどう考えても驍宗よりも血の気が多いですよいざという時は。あの子はほんまに怖い子やで。あの驍宗がびびったんですからね!

 

驍宗さんは…あの第一声で…いやいや…可愛い人や…と。「礼を言う。泰麒!」「おまえは小さいのに見る目がある」ですからね。よっぽど「中日までご無事で」って言われたことがプライドを傷つけたんだな。

 

それでもって今回一番関係ないのに頑張ってた人。延麒。彼は「黄昏」でも思いましたが、「かわいそう」「こんなちびだった」「助けてやって」っていうのは本心だと思います。500年生きて、色々わかってて、それでもお願いせずにはいられない彼はやっぱりなんだかんだ言って麒麟。六太がやっぱり情けを取ってしまうから、延王はいつもあーあーって思うんだろうなあ。

しばしば虚海を渡る麒麟、延麒。延麒はもう王を見つけて、虚海の果てに幸せを探す必要もないのに、それでも虚海を渡ってしまうのはなんでなんだろうね。ただの放浪癖とは思えないんだけど。(私の中の六太は軽い精神引きこもりです)

正直「使令を見せて下さい」と言った景麒に付き合っていてあんなもん(※泰麒の使令)を見せられたら、獣である麒麟としてはひくしかない。よく頑張った。

 

延は…虚海を渡ってすぐの国が落ちつくのはいいことだと思いつつ、他国との交流のない中貴賓席で出来あがるとかいい真似してます。

景麒は前の女王を探す時にも延を頼っていたんですか。ちょw王気で探したんじゃなかったんですかww