栄光のナポレオン―エロイカ (2) (中公文庫―コミック版)
- 作者: 池田理代子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/05/01
- メディア: 文庫
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ちいとも暇じゃないのに、12巻全力で読んでしまった。。
これも全部アランのせいだ。あいつがシスコンと初恋をこじらせた末に童貞なのが悪い(断言)
ていうかよく考えたら池田さんはあの時オスカルもアンドレも殺すのになんのためらいもなかったもんな…。
あんな死亡フラグ立てたらアランもベルナールもああなるってわかってたじゃんね…ちくしょう踊らされた自分が悪い。
結局散々な初恋がすでに行動指針にまでなったわけですねわかります。
それにしてもこれを読んで、いかに歴史というのは市民の手で動くかというのを再認識してしまいました。
フランス革命とは違った、悪い意味で。
フランス革命という歴史からわずかな時間しかたっていないのに、たやすく民衆は動くわけです。
でもそれはかつてマリーも味わったことでした。
あれほどのロペスピエールも、そしてあの!超絶美形のサン・ジュストまで!!これを悲劇と呼ばずしてなんと!
ベルばらであれほどの美男子だった彼がどうしてこうちびデブ禿になってしまったのか…
息子のウジューヌだって昔はショタ垂涎モノの美男子だったのに…
ま、まあ最後までタラーレンは私の好きな美形だったのでよしとしましょう。
というかこの話は、最初っから最後まで(ナポレオンと政治家としての話ね?)タラーレンとフーシェの3人の愛憎劇でした。
ちなみにアランは最初っから最後まで(ry
ベルナールおいこら!と最初は思いましたが(ロザリーを!)、よく考えればあいつはもとから義賊でした。黒い騎士とかいう中二病罹患者であった彼ですからね、まあわかりきったことですよ。
アランはナポレオンの良心…というか共和制への心の象徴であったわけで、彼を喪うことでしか皇帝となれなかったし、皇帝となって共和制への心をなくした彼だからこそこの道を取ってしまうわけで。
ジョセフィーヌはまああんなもんかな。
マリー・ルイーズはともかくあの息子は私の天使なのに!あんな風にかかなくたって!もっと天使っぽく!(無茶を)
Mも出てきたし、これこれこういうことがあってウィーンはこうでバイエルンがああでそしてルドルフ様につながっていくわけですね!
イギリスのネルソン提督は…見ていて美しいですよね…
やはり海戦はイギリスさんのおひざ元。ああ素敵。
あとウェリントン公ってどっかで…ってなるほどギネヴィアさんのおじいさんですね。しかしあのウェリントン公がどのウェリントン公だかわからん…これだから爵位がどうのこうのなイギリスさんは。
しかし敢えて言うなら、さすがのおロシア様。もうおさすが。ロシア怖い。
あの国は越後っぽい。自身をも悩ます気候を熟知しているから。