夜のピクニック

 

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

 

恩田陸、「黒と茶の幻想」の、中学生ver.。

この本が発売された時のうちらの感想はそれでした。間違ってないだろ。

この本が本屋大賞を受賞して馬鹿売れして、それから恩田陸がメジャーになって、色々あったけど(サイトさんがなくなったりした…)、それでもまあやっぱり私は恩田陸が好きです。

 

あと映画化もしましたね。見てないけど(一応夜にちょっと見た)、この時貴子を演じたのはまだ若かった(今もか)多部さんだったと思います。おかげで私の中の彼女のイメージはこれと、あとジウです。

 

靴を集める理由、かあ。

もし自分の履いた靴をずっと捨てないって言うんだったら、それは自分の歴史だからなんじゃないかなって思います。でも汚いし臭いから捨てるw

大体足を痛める形の靴が多いのに、それでも可愛いし服に合うしって理由でついつい買ってはいてあー足痛いって言ってるんだから相当のMだと思う。。

 

融と貴子の関係はまあ単なる異母兄弟って言ってしまえばそれまでだけど、そこに対する対応の仕方が、男の子は結構露骨なもんだし、女の子はうちに入れてしまうものなのは結構当たっている気がする。

 

あ、そうだ。ここにも夕暮れ、というか、水平線の残照の光景があった。

残照が大好きなのはもうこれはある意味職業病というか(職業ww)しょうがないところはあるにせよ、やっぱりそういう描写が出てくると嬉しくなりますね。

あそこに何かがいる。

あそこに誰かがいる。誰かがあそこで待っている。

そんな感覚はないです。でもそういうものなのかもしれない。

遥かの浄土を思うよりも、現実的でいいですね。

 

「しまった!」っていう、タイミングを逃した本は、大学生になってから増えた。

たぶん大学生になって夜ピクを読んでも、そんなに感動できない。

 

ちなみにこんな歩行祭、高校時代の私だったらきっとそのうちバスに乗っていたでしょう。

今の私だったらきっと頑張って歩いたでしょう。

どっちの自分も、割と大好きですww