叔父を斬る

次回はギャグ回!次回はギャグ回!

とりあえずそれだけは確認しました。いやーやっと保元の乱から一息つけるぜ。もう前夜の決断からこっち死ぬかと思ったもの。

泣きすぎて。今回も泣いた。いや毎回毎回萌えてるか泣いてるかのどちらかじゃないですか私。

しかもさあ、これでようやく保元が終わっただけとかもう私信じない!これから平治があって鹿ケ谷があって治承があって伊豆があって死んで諸々からの壇ノ浦だなんて信じない無理ってかあれ?終わらなくね?

 

信西さんの前回のあれをまた!繰り返し!!

「それはそなたが武士であるからだ」ってつまりここで信西さんは「武士という位についているからこそ」こういう目に合うんだぜ、だから一緒に世を変えよう、みたいなラストに持っていくわけですか?

それはそれで甘いのではないでしょうか…。

まあそれで「しないなら全部取り上げるよ」なんていう信西さん。これで黙っちゃうあたり清盛さんも成長したよね。だって昔「なんとでもなりましょう!」とか言ってあの璋子さんにまで心配されてたよね。

平氏の棟梁してるよこの子…。

その点義朝ちゃんは「恩賞要りませんから」って言っちゃうあたりまだまだ甘いよね。。源氏の悲願だったんだよ。殿上人になること。

そこに清盛を引き合いに出して、さらに彼らの夢である「武士が力を持つ」世の中にするために今何をせねばならぬか、なんて言われちゃって。夢まで踏みにじられてしまってるよ。

この口先だけとかテンションだけで言ったことを、後にしっかり言質取られるあたり、本当に貴族の前で余計な言葉を言わん方がいいなあと思います。

でも信西さんが自分の口で言うあたり好き。ちゃんと自分に恨みが向くようにしてるところ好き。責任取ります!って感じが。

それにあとの台詞まで考えるとこれは信西さんの愛の鞭ですよね武士に対する。

それにしても清盛さんが受け受けしいし、そういう時にはちゃんとフォローに走る盛国さんが素敵です。

 

成親様は怖い人ですね。意外に似合ってるように見えてきた(お歯黒とか)。

清盛さんは成親さんが嘘泣きだって気付いたのかな。気付いてたならそれはそれで成長したわけですが、どっちでしょ。あれだけ近くにいたから気付いたと言われればそれまでやし、気付かないなら失礼な退出の仕方だし、でもその失礼をするほどテンパってたと言われればそうかもしれんし。

処刑後に成親様が清盛さんの家に来て「あのー宴に招かれるそうですが」とか神経太いなあと思って見てますが、清盛さんがこれで嘘泣きに気付いてたら、ああ言われて成親さんに「出る」と言わざるを得ないだろうと思います。

 

平氏の一族会議、シリアスキャラ叔父上がいなくなって、あとは頼盛さんしかいないじゃないですか。びっくりするわここまできてなんとかギャグにしてくる平氏一族。

ツッコミが光るのは時忠さんです。あなた素敵。

「おまえが斬れ」

清盛さんの甘さを、叔父上が持っていってくださるわけですね。

叔父上はいいとして、「一門を恨むでないぞ」って言うということは、叔父上にもどっかに一門、平氏を恨む気持ちがあったのかしら、なんて思ってしまって。

あれだけ平氏一門の災いになることを恐れていた叔父上だけど。(そうやって災いになってしまったことを悟る悲しみはもう頼長様だけで十分です)

いつも弟を振り回す忠盛兄も。勝手に拾ってきた平太も。行いがどうなるかわからないで突っ走ろうとしてしまう頼盛も。全部背負わせてくる宗子さんも。

そのあたりのことが全部いやになってしまったりしないのかしら。と思います。

…あとね!うっぜー宗盛(だよな清三郎って)空気読めマジで!!と心の底から絶叫しました。

頼むまさに今空気やばいだろ!さすがに気付くだろ!子供でも!!空気を!読めと!!馬鹿か貴様は!!!!

そして一族全体が叔父上に平伏してて、もう皆叔父上も清盛の気持ちも全部わかってたんだなって思いました。一つだよまさに!

おいて行かれる頼盛さんの心境察して余りあるってこれ。どうすんの。やばいって。これからこれ背負って生きてくって堂々と自分の手で斬る清盛さんよりしんどいよ。だって何も出来ないんだもの!

これから生きながらえるって想像しただけでこの場から逃げだしたくなるよ!

宗子さんと叔父上の、あの家成様と宗子さんの関係のような、なんとも言えない色気にもうどーんでした。これから宗子さんは一人で背負っていくんですよ大殿時代の平氏を!(あ家貞様がいた)

先に黄泉路に行く同志からの、せめてもの花向けを。とか。

 

清盛ちゃんの手細いの。あんな細い腕で宋剣振り回してたんだ。

宋剣で斬るのか。あのね、斬る人の技量によって相当ひどいことになるし下手したらすっごい叔父上痛いしやめたげてよお!首切り朝衛門がなんで必要とされたかの理由の一つは技量でしょたぶん!

つか、何故来た?西行手を合わせるためだけに来たの?

いや、たまたま来たら平氏のお屋敷でなんかやばいことになってるわーって除き見する?それが美しき事なの?

ここでアベマリとかやめて。アベマリとかやめてえええええええ

そりゃあね、叔父上はいらだつよ。愛が重いよ。斬れないなら棟梁じゃねえってそらそうだよだけどさあああこの叔父上のツンデレマジで重いよでもそれが平氏に必要なんだよ清盛が棟梁になるには必要なんだよ!!

叔父上は本当に清盛さんのお父さんですね。

でもこれで大好きな兄上に会えるんだよ。兄上に会って、清盛は立派になったって、立派な平氏の棟梁になったって言うんだよ。兄上も出迎えて、そうかって言ってくれるんだよ!うわあああああああ!!!

あとさ…誰か知らんがあの息子。イケメンじゃね?あのツラでイケメンなのに「さ、父上を一人にするわけにはいかないから、俺ら斬ってくんね?」ってちょっともう…!!!!ああああああああ恨んでない!父上も一門も恨んでないよ!!一蓮托生だよ!!!

 

さて源氏。

由良ちゃんが本当に可哀想です。。八つ当たりじゃないですか。義朝ちゃん!

それでさ、為義さんがようやく、義朝ちゃんに友切渡せたんだよ!いや友切から髭切にマジで改名したんかあの適当な感じで!今言わんでもいいわ!

じゃなく。

孝行なせがれって言ってもらえて、源氏の後継ぎって言ってもらえて、自慢の息子って言ってもらえて。

「親兄弟の屍の上にも雄々しくたて」、それが源氏だと。平氏の一族は常に一つとは違うんだぞ。

いやまあわかるがそしてリアルに源氏はそういうところだが、しれっと義朝ちゃんは殺してるんですよね前に弟君を。友切ゲトするために。そこはいいのか。いいか。

為義さんが素敵すぎてもうなんでもいいや。

静かだよね源氏。そして「もうよい」ってあの慈愛たまんねええくっはあああああああ!!!

斬れなかった義朝ちゃんも肯定する、それが親子の愛ってものでしたね為義さん。

でも私が泣きすぎてるのでとりあえず私に「泣かずともよい」って言ってもらっていいですか為義さん?

一つずつ読経が減っていくあたり軽いホラーです。にしても多いな息子たち。

鬼若ちゃんの目付きがやばい。この子まで覚悟決めてしもうたわ。

 

 

で、ですけど…。

なんで泣いた。

信西なんで泣いた。

 

これについてはまだこうなにか納得がいかないのですがわたくし。

あくさふさまについてじゃないですよねさすがに。この苦しみあいつも味わっておったのかじゃないですよね。

心的には武士サイドだけどこんなことせなならんし、あっちの苦しみもこっちの苦しみもわかった上の涙でも私はいやだ。

どれだけ泣いても生きてるんだから。生きててあなたのしたい政治をしてるんだから。だから泣いたら駄目だよ。

木戸さんなんてどれだけ泣き喚いたか知らないけど!大久保さんなんて!たぶん泣いてない!(妄想です)

 

清盛さんも何度メンタル試されてるかわかりませんが、まったくもう本当にもうああもうおおおおおおお

彼が受け受けしいだけにいつもいつも彼に感情移入してしまいます。いい加減なんとかなりませんか。

 

ここまで、処刑までで相当のエネルギー使ってんのに!まだ追いうちかけるか畜生!!後白河!

「このような時に誠に申し訳ありませんが」なるほど、本当に使い勝手のいい言葉だな。

どうでもいいですけど成親さんの言葉遣い好き。あの発音好き。

 

後白河さんの最悪さ加減が光っておりました。最悪。最悪ですよおまえ。

「遠い昔、どこかで聞いた…」仲間だったろうが!遊びをせむとや生まれけむな仲間だろうが畜生!!!それを!

それでさ、「かつてお父さんにいじわるしてごめんね」ってかつての権力者がすり寄ってきたって、それに代わる新たな権力者が出来て、それに頭を下げてるだけなんだよ。変わりはしないってこのことだ!

かつて忠盛が酒をかけられた以上に屈辱だよこれは。

生きる力も沸くかよ!ぞくぞくしてくるかってんだよ!ああでも恨みは湧いてくるから確かに生きているよ!

生きている方が、確かに、ああなんていうか確かに生きているということにこれほどのエネルギーがあるとは思わないという、絶対的なエネルギーがあるんだと、そういうことだと、思う。

 

しかしこの時の美福門院さんの顔…。同情してんの?

同情するなら忠正叔父上還してくれませんかね?

 

どうでもいいですけど本当に信頼出てくるだけでなんでこうシーンがギャグに…。そしてシリアスだからこそのあそこだけギャグなのがまた…。

 

信西さん。おい待て、あのきらきらしいギャグな時代と同じ事言うなよ。ひっぱたくぞうっかくぞと思ってたらさすがにひっぱたきました。

清盛さんでもこれでも、信西さんと慣れ合いだったんだ…まあそうだよ、彼も彼で戦ってるんだよああああああ!!

太刀なら私も奮うておる!そうだ、信西さんもそういう人だ。知ってるだけどそれでどうして斬らなきゃいけなかったわかるけどそれはわかるけど!

ああでもそうか、武士が力をつければつけるほど、処分は重くなっていくんだ。責任に伴う処分は重くなっていかなきゃならないんだ。だけど下っ端でもそれはそうで、生きるには知略武力を尽くしていくしかない。

これで信西-清盛ラインって出来るのか。でも慣れ合いは終わりなんだもんね。戦いの中での手を結ぶしかない。同じ目標に向かって。

 

時ちゃんも覚悟を決めました、と。滋子さんはあれなんかこうね、あの、えっと空気読め

「働かざる者食うべからず」って感じですね。源氏物語がどうのこうのと言ってた姉貴がいきなりこうなったら「熱でもあるの?」ってなるよね。

「一人で生きていると思うでない!」ってあたりがすっごく…身にしみましてござりまする…。

こうなると明子ちゃんいなくてよかったな…私明子ちゃんにこんなとこ見せたくない…(え?

 

あと由良ちゃん。もう由良ちゃんかっこいいよ来週大丈夫かな私が死ぬわ(こればっか

「どうぞ、おやさしい子にお育てなさいませ。私は鬼武者を強い男子に育てねばなりませぬ」

これもしかして頼朝ちゃんから聞いた?話聞いて、もう頑張らなきゃって思った?この時の由良ちゃんの不屈さ(自分の行いで結果として舅を殺してしまったあたりのことの、泣きが、彼女だけは見えないんだ)が、一体どこからくるのか、これが育ちなのか、ちょっと彼女に関してもまだ私考えたい。

 

個人的には治承が清盛さんが後白河さんに「いい加減にしろ!」とひっぱたいた事件だと信じてるよ!

にしてもこれから本当に彼は戦い続けねばならなくなって、しかも彼が正面に立って戦わざるを得ないとかもう…やめて。本当に、生きてる人が一番つらいんだよ。しんどい。哀しい。その最期が、もう壇ノ浦ってわかってるから余計哀しい。

組!はまだよかったんだ、彼らは彼らで生きたってまだ思えた。だけど平氏はもう哀しい。

そして頼盛とかあの平氏のごたごたの中心人物になっていくし、今回の成親様とか将来的にあれだし、まじKYな宗盛はあれだし、私の心の支えは盛国さんだけです。盛国さんとなら私餓死出来る。

 

 

**追記

滋子ちゃんの年齢が14歳と知って深く反省しました。

14歳ってそういう時期だよね中二だもんね!ごめんなさいそんなときにマジレスした時ちゃんが悪い!

 

だいたい考えるときに清盛さんを中心にするわけですが、

 

清盛 38歳

時子 30ってことは大体-10

重盛 18歳ってことは-20

基盛 17歳 兄の-1

頼盛 24歳、だいたい-15 (おいまてほぼ同年代なのかあの男もっとしっかりしろよ!)

崇徳 37歳 ああそうか異母兄弟だものねってか1年しか差がないのかすげえよ白河

後白河 29歳 -10

得子 38歳 ±0

忠通 59歳 +20 さぞ屈辱だったろうなあ、頭下げるの

信西 50歳 +10 お年寄りを 殴っては いけません

成親 18歳 -20 こっわ!!あんな嘘泣きする未成年こっわ!重盛負けてるよ確実に!どういう育て方したんだろう。

信頼 23歳 -15 かわいいなおい。そうか、そりゃあ踊りたくなりますよええ。かわいい。許します。

義朝 33歳 -5

頼朝 9歳 なん だと

西行 39歳

時忠 26歳 -10

 

つまりアバウトに言えば

忠通 +20

信西 +10

清盛 = 得子 ≒ 西行

義朝 -5

後白河 時子 -10

時忠

頼盛 = 信頼 -15

重盛 = 成親 -20

滋子 -25

ってなわけですねもえますね。

 

あーしかし由良ちゃん、もはや本当に熱田神宮から侮辱とか言われても仕方ないよ。

この完全に武家に染まりきったあたり!!

もはや熱田の森の中から生まれ出てきた神聖とか消えうせたよ!

 

仁和寺にこなかった西行さんってなにかと思ったら、ちょwww

「世の中に大事出で来て、新院あらぬ様にならせおはしまして、御髪おろして、仁和寺の北院におはしましけるにまゐりて、兼賢阿闍梨出であひたり。月明かくて詠みける

 

かかる世に 影も変わらず 澄む月を 見るわが身さへ 恨めしきかな」

だからお前は!まじで崇徳ちゃんに一回謝罪!!

 

それで弁慶は後にやさしい子に育てられた(いやちょっとまて育てられてはないか年齢的に)義経ちゃんと出会って「おまえのとーちゃんすげーぜ」って吹き込むんですね

でも私にとっての義経ちゃんってほらあの子だから、あのわがまま兄上大好き御曹司だから姫神さまの!

 

あーさっさと後白河は幽閉されればいいと思うよ!

いやでも忠盛さまよりしんどいよ絶対これしんどいよ!!

「もう慣れ合いはおわりじゃ。この信西、知力をもってそなたの野心を支えて進ぜる。そなたは武力を持って私の政を補え」

「清盛!共に世を変えようぞ!」

にしても30年くらい馴れ合ってたのか彼ら。あのだれでもよいから、清盛!になったあたりに救いを感じる。

あとそうか、あのシーンで信西さんはわかってたんだよね叔父上との確執を。ああ。