禅定の弓

 

禅定の弓 鬼籍通覧 (講談社文庫)
 

 

 

考えてみれば、一番最初に龍村先生が好きになって(これいつだろ・・塾帰りに立ち読みして一時期法医学者になると思ってたくらいだ)(そう考えると私は昔から医者になることを疑ってなかったんだな)、鬼籍を読んで、このシリーズの中でこの本を一番最初に読み始めたのでした。感慨深い。

 

禅譲…この漢字変換…禅定の弓。無明の闇で始まり、ここにつながるかーと。

内容はやっぱり法医学なんだけど。

 

というか働き始めて思ったのは、みちるんの書き方、特に医学に関することってわかりやすい。

書き方が私にあっているとも言う。

 

龍村先生が少し優しめの今回でしたが(まあ食っちゃったあたりを放置していたのは優しさとは言い難いかもしれない)、龍村さんが全力で森さんにデレてるシリーズから入ると、思わぬツンっぷりにとまどいますw

別にみちるんにはツンではないので、龍村先生の職業シリーズってことでしょうけど。

 

そして教授と一緒に2人きりでご飯食べに行ってる伊月君の辛さ身にしみる。。

嫌いじゃないんだよむしろ好きなんだよ教授のこと!そうじゃなきゃ他のところでやってるわよ。だけどつらいよね!

この間向こうも辛いのに頑張ってくれてることが判明してますます好きになりましたけどねw

 

「ししゃもが、いつ越してくるのかって聞いてるで?」

筧君が素敵過ぎて死んだ。

WHの絵とかさーもう狙いすぎじゃないかしら??

 

「世界が斜めに傾いでいるときに、まっすぐ立とうとしているもんですよ、今のあんたは」

これ天愛にも同じ台詞あったわよね…、世紀末。

どこにも自分の居場所がないという気持ちにある。

「ほかの生き物の命があっけなく消えて行く瞬間の征服欲」

これはゴッドチャイルドか。ベルタだっけ。ねじくれた家にいて、ねじくれた愛しか知らなかった。

 

でもさあやっぱり思うんだけど、そんな殺戮覚えた子たちってふとした瞬間に再燃して今度は人間相手なんじゃない?って言われても否定要素ない(肯定要素もないけど)

 

あとがき。さすがマイシスターみちるんですね。